2020/08/07

感染は拡大しているのか?

「国内での新型コロナウィルスの感染が拡大している」と、連日のように報道されている。果たしてそれは本当か。

「感染が拡大している」とは、①「国内のウィルス感染者の総数(またはその推計値)が増加している」という意味のはずである。しかし、報道されているのは、②「国内で新たに感染が確認された人の数が急増している」ということである。①と②は同じではない。無関係と言ってもよい。

①を実証するためには、統計的に有意な(意味のある)結果を得るのに十分な数のサンプルを無作為に抽出し、毎回同じ方法で検査を行って推計した感染者総数を、時系列で比較する必要がある。各種の世論調査はその方法に則って行われ、それではじめて「内閣支持率が低下している」などと言うことが出来るのだ。

しかし、ことコロナの感染者総数に関しては、統計的に信じるに足る推計値は見かけたことがない。検査陽性率から大雑把に推計することは出来なくないが、次で述べるように検査が無作為抽出でない以上、あまり意味をなさない。

②は、統計のための検査ではないので当たり前だが、感染者の総数を把握する上では意味がない。検査は無作為抽出ではなく、その対象者や人数自体が変化(増加)している上に、使用器材の関係で検査の内容や精度も変わっていると聞く。

その結果数値の日々の変動をいくら追跡したところで、それ以上の事実を推測することは出来ない。「感染が新たに確認された人の数」をもって、「感染者総数(またはその推計値)の増減」を論じることは出来ないのだ。

では、感染者総数は増加しているのか? ①のような推計値がない以上、「それは分からない」としか言いようがない。増加しているかもしれないし、もしかすると総数は減少しているのに、新規確認者だけ増加していることだってあり得る。しかし、いくらそれが真実だと言ったところで、なかなか理解してもらえないだろう。

それよりも、こうして実際に感染確認者が増えているのだから、感染は拡大しているに違いないというイメージが広まるのは無理もないところだ。問題は、それに乗じて「感染は拡大している」「感染の第2波が起きている」と言い切ってしまうことで、自己の利益になる人々が少なからず存在することだ。

人々の不安心理を掻き立てれば掻き立てるほどテレビの視聴率は上がるので、スポンサーや広告代理店は喜び、その方向で発言する「評論家」や「感染症の専門家」は出番が増え、一部の自治体トップはここぞとばかり自己アピールに精を出し、抜け目ない連中は買い占めや転売でひと儲けするという具合である。

実際には感染が拡大していなかったとしても、「感染拡大の危険はあった」といくらでも言い逃れが出来るし、そもそも彼らは責任を取る必要がないのだから気楽なものだ。

8月6日 ジョグ2キロ

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2020/07/02

プリンストン大学の英断

米国プリンストン大学は先月末、同大学の Woodrow Wilson School of Public and International Affairs の名称から Woodrow Wilson の名前を外し、The Princeton School of Public and International Affairs に変更すると発表した。

ウィルソンの人種差別主義的な思想や政策が、あらゆる形態の差別に毅然と立ち向かうべき学校の名称として相応しくないと判断したためとしている。言うまでもなく、最近全米のみならず世界各地で高まっている黒人差別に対する激しい抗議の動きを受けたものである。

学長として同大学を世界トップクラスの研究機関に押し上げ、その後ニュージャージー州知事を経て合衆国第28代大統領に就任、国際連盟の創設に尽力し、ノーベル平和賞まで受賞したウッドロー・ウィルソンの業績は否定すべくもないが、それが彼の人種差別主義と無関係に、あるいはそれを無視して賞賛されてきたことこそが問題であるという。

このスクールにかつて1年だけ在籍した人間として、ウィルソンが人種差別主義者であった事実を知らなかったのを恥じると同時に、“母校”の看板だった彼の名前が消えることには一抹の寂しさを感じざるを得ないが、彼ほどの功績者の名前ですら、校名に相応しくないと判断すれば抹消することを躊躇わない姿勢には敬意を覚える。

それだけ今回の抗議運動が過去にない高まりを見せているということであるし、伝統的にリベラル色の強いプリンストン大学が、現トランプ政権に突き付けた痛烈なメッセージであるかもしれない。

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7月2日 ジョグ2キロ

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2020/06/14

テレワーク

もちろん、自分の話ではない。先週娘が実家に帰省していて、会社から1週間の在宅勤務を認められていたのだ。なるほど、ネットを介したテレワークなら、首都圏の自宅であろうと奈良の実家であろうと何ら変わりはない。いっそニューカレドニアのリゾートホテルでも構わないのだろうが、それではほとんど仕事にならないか。(笑)

普段実家に帰省しているときは遅寝遅起きのぐうたら生活を送る娘だが、さすがに今回は月曜から金曜までちゃんと始業時間にはスタンバイして、ほぼ終日部屋に籠って仕事をしていたようだ。「ようだ」というのは中を覗くのは憚られたからで、それでも時折仕事関係の電話がかかってきて応対していたのは間違いない。

ところで、こういう環境だとオンとオフの切り替えが大事だろうと思って、こんなものを拵えて部屋のドアにかけておいた。もちろん、「サテライトオフィス」というのは勝手につけた事業所名であるが、まあ当たらずとも遠からずといったところだろう。

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さて、仕事が終わったら・・・

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2020/06/05

新しい登山様式

4月11日を最後に畝傍山登山を控えていた。屋外の活動で、それほど多くの人が集まるわけではないけれど、狭い登山道ですれ違ったり追い越したりする場合、一瞬とはいえ「密接」は避けられない。抗癌剤治療中の自分はさすがに用心が必要だろうと自粛していたのだ。

しかし、緊急事態宣言が解除され、外出自粛も緩和されたようなので、昨日久々に登ってみたのだ。分岐点にはご覧のような注意書きが掲示されていた。いわば「新しい登山様式」とでも言うのだろうか。何もここまでする必要はなく、周囲に人がいないときはマスクを外してもいいと思うのだけれど。

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ざっとの感じで言えば、マスクをしている人は半分にも満たなかった。もちろん自分はしていったけれど、息がしづらいし、汗で蒸れて暑い。感染症より熱中症の方が心配になる。

町中でもそうだが、高齢男性はほとんどしていないように見受けられた。特にひどかったのが、いつも山頂で屯している高齢者たちで、2mどころが隣とくっつきそうなほど密接して腰かけ、傍若無人に大声で談笑に耽り、マスクはほぼ全員着用せず、極めつけは煙草を吸っている輩まで居た。

あなたたちに、山に登る資格はないッ!(怒)

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2020/06/02

オンライン帰省

大型連休中も帰省が叶わなかった首都圏在住の娘、四国在住の息子と我が家を結んで、オンライン帰省なるものを試してみたのだ。LINEのグループ通話を使い、日曜の20時頃から、それぞれ自宅の WiFi を利用してという条件下である。

画像、音声ともタイムラグが生じるのは予想どおりだったが、思っていたほどではなかった。画像は意外に鮮明で、部屋の様子もしっかり確認することが出来た(ここは大事なところ・笑)。ただ、慣れないものだから発言のタイミングが分からず、無音時間が続いたり、いちどきに発話して聞き取れなかったりという事態が頻発した。

いかにも隔靴掻痒の感は否めなかったが、久々にリアルタイムで時間を共有できた機会は貴重だった。まあ、緊急事態宣言とやらも解除になって、近いうちにリアルで再会できる日も近いと思うけれど、たまにはこんな形でも家族の時間を過ごせるのは良いことには違いない。

ここからは余談になる。「帰省」に相当する英語は family reunion といい、今回の場合はこちらの方がしっくり来る。ただ故郷に戻るのではなく、普段離れて暮らす家族と再会するのが主目的だからだ。某知事のように滅多矢鱈とカタカナ語を使う趣味はないけれど、日本語に訳しにくい英語の方がうまく中身を表現できることはあるのだ。

reminder というのもそうだ。締切が迫った用件を思い出させるためのメールとかメモ書きなどのことだが、これに相当する日本語が見当たらない。辞書には「催促状」とあるけれど、「(そういう用件があったことを)思い出させる」ことと、「(何々をせよと)催促する」ことは意味が違うと思う。

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2020/05/21

身近にある道標 その5

所用で近くまで出かけたついでに道標2基を見て来た。

ひとつは、昨年手術を受けた大和高田市内D病院の近くにある安政2年の道標。「右 大坂さかい道」「左 三輪はせ道」などと刻む。根本近くで折損したのを補修した形跡がある。これまで何度か目にしていたが、狭い割に交通量が多い交差点にあるため、じっくり眺めることが出来ていなかった。

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もうひとつは、自宅からその病院まで往復する際の抜け道として通っていた近鉄松塚駅前にある文久元年の道標。「左 みわ た原本」「右 たかだ 竹の内」などと刻む。現地では狭い道での交互通行に気を遣うため、道標の存在すら気がついていなかったし、電柱の根元にひっそり佇んでいるのでよほど注意していないと見逃しそうだ。

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また、線路の南側に小高い塚のようなものがあり、石段があったので登ってみたところ、比較的新しいものと思しき庚申供養塔(写真手前)があった。その先は土手道のようになっていて、一見古い道の痕跡のようにも見えるが、上記道標と数メートルの高低差があることの説明がつかない。こういう時、地元の図書館が開いていれば調べようもあるのだが。

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2020/05/12

身近にある道標 その4

このタイトルは4年ぶりだ(笑)。偶然ながら、いま通っている大学病院のすぐ近くに、市内最古の道標があることが分かり、診察のついでに見学してきた。国道から少し東に入った古くからある集落内の辻に、おそらく元位置のままそれは建っていた。享保20年の銘があり、「右 京なら 左 大坂たゑま道」「左 山上かうや道」「南 よしの 東 たふのミ祢道」などと刻む。目立った損傷もなく、地元の人々によって大切に保存されてきたことが窺える。

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病気をしなければ見る機会がなかったかもしれず、これこそ「怪我の功名」というものだろう。近所や市内にまだ知らない道標があると思われるので、今後も情報収集に努めることにしよう。

5月11日 4キロ

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2020/03/22

畝傍山登山道再開

2月17日から3月末にかけて畝傍山登山道の一部が補修工事のため通行止めになると予告されていたが、事前準備まで含めての期間だったようで、実際に通行止めになったのはせいぜい1週間から10日程度だったと思われる。昨日登ったときには既に工事は完了していて、通常ルートでの通行が可能だった。

麓に積まれていた資材から考えて、それほど大規模な工事ではないと予想していたとおり、写真のようなチェーンの柵が2箇所、合計でも20mから30m程度を設置したに過ぎなかった。狭い遊歩道が広がったわけでもなく、柵のない場所は相変わらず急峻な崖のままである。一体何のための工事なのかよく分からず、時期的にみて年度末までに余った予算を消化するためとしか考えられない。

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まあ、それでもより安全に山登りが出来ることになったのは喜ぶべきだろう。先月から久々に走り始めたが、鈍った脚に負担がかかったのか、左ふくらはぎを痛めてしまったので、当面は山登りで体力維持を図るしかない。今月末か来月にもまた手術の予定が入りそうなだけに、登れる時に登っておきたい。

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2020/02/08

高尾山&かしわら水仙郷

5日の水曜日、大阪府柏原市の高尾山(277M)に登り、その麓にある「かしわら水仙郷」を訪れた。ラン友Tさんからお誘いがあり、仲間のKさんにも声をかけて3人のパーティーで出かけた。

近鉄堅下(かたしも)駅からスタート。すぐに急な登りが始まると、みるみる間に標高が上がっていき、展望台からは大阪平野を見渡す絶景が広がっていた。左から正面奥に流れるのは大和川。写真には写っていないが、右手には八尾空港の滑走路、遠方にはぼんやりながらあべのハルカスが望めた。

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1時間ほどで高尾山山頂に到着。手前にはちょっとした岩場があり、ロッククライミングをする人もいるそうだ。この日はとても風が強く、山頂に立っていると風で体が持っていかれそうになる。

麓に下ると、地元有志によって育てられている水仙が、ちょうど見頃を迎えていた。静かな谷あいにひっそり咲き誇る水仙は、いい香りがしてとても風情があった。

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ギリシャ神話では、美少年ナルキッソスが泉に映る自分の姿に恋焦がれるも、その思いが満たされずに窶れ果て、ついに水仙になってしまったという。そこから「うぬぼれ」「自己愛」などの花言葉があり、「ナルシシズム」という心理学用語もここから来ている。

駅から往復でちょうど2時間のハイキングだったが、足腰の鍛錬と目の保養も出来て言うことなしだった。走れない状態が続き、トイレの問題はあるものの、近場でまたこうした機会があれば出かけてみたい。

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2020/01/27

拾う神、再び

だいぶ前になるが、ジャンク品のFMチューナーを買った話を書いた。今も故障なく使用出来ていて大変お得な買い物をしたと思っているが、今回また新たにジャンク品のMDデッキを購入することになった。同じソニー製で値段は税込みたったの550円。

それもその筈で「動作しません」という貼紙がしてあった。解体して使える部品を取り出すぐらいしか利用価値がないということだ。そもそもMDデッキなどもはや必要ないのに、なぜそんなものを買ったのかと言えば、コレのせいである。

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自分の部屋のソニー製デスクのロゴマーク「SONY」の「Y」だけが剥がれて、「SON」(損?息子?)になってしまっていたのだ。ほぼ自分しか見ることがないので、本人さえ気にしなければどうということもないのだが、気になりだすと何とかしてみたくなる性分である。しかし、マークだけ補修部品として売られているはずもなく、かといって適当なレタリングシートなどでお茶を濁すのも癪に障る。

そこで、別のソニー製品からロゴマークだけ取り外して、デスクに移してしまえば良いのではないかと思い至った。厳密に言えば商標法とかに引っ掛かるのかもしれないが、正規のソニー製品同士だし個人的利用に限られた用途なので、まあ後ろに手が回ることにはなるまい。(笑)

デスクのロゴはシールだったので簡単に剥がれたが、MDデッキの方はプラスチック製で接着剤で貼り付けてあった。破損しては元も子もないので慎重に剥がし、裏面をヤスリで滑らかにしたうえ、薄めに塗布した接着剤でデスクに貼り付けた。

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オリジナルより若干サイズが小さいが、ほぼ元通りのイメージに修復することが出来たと思う。それがどうしたと言われればそれまでだが、僅かな出費と若干の手間で済んだことで、ささやかな自己満足に浸っているところである。

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