奥歯を抜歯
左上一番奥の歯の辺りが痛み始め、ついには指で触るとグラグラ揺れるまでになったので、かかりつけの歯科医に見せたところ、「これは抜かないといけませんね」とあっさり言われてしまった。
抗癌剤投与中で出血を伴う治療には注意が必要なため、主治医から診療情報提供書(紹介状)を出してもらった上で先日抜歯してもらった。抜歯そのものはあっという間に終わり、出血も全く問題ない程度で済んだのだけれど、驚いたはそのあとのことである。
これまでの経験から、歯を抜いた後は何らかの方法でそれを人工的に復元する処置(補綴というらしい)がなされると思い込んでいたのだが、一番奥の歯に限っては特に何も処置せず、放置するのが一般的だというのだ。
考えてみると、これまでは親知らずを除いて最も奥の歯を抜いた経験はなく、初めて遭遇する事態だったのだ。確かに、その奥には歯がないのだから、ブリッジや義歯は不可能ないし困難で、考えられるのはインプラントぐらいだが、この先長くない人間が数十万円もかけて造設するのは愚の骨頂というものだろう。
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