当面は今の薬を継続
前回の記事では、今月から次の、そして最後の抗癌剤治療に移行する予定と書いたけれども、しばらくは今の治療を継続することになった。ひとつには、肝機能の検査数値は相変わらず悪化の一途を辿っているものの、そのスピードが加速しているというほどではないこと。もうひとつは、やはり次の抗癌剤がもたらす、劇症肝炎を含む重篤な副作用への懸念である。
主治医としても難しい判断を迫られているようで、相当迷っておられたような様子だったが、さほど強い副作用が出ていない今の治療法が、現時点では最良の対処法であるという結論に達したようである。
一方、肝臓癌の末期には白目が黄色くなるなどの黄疸症状が現れ、そうなるともう治療不可能となって、1、2か月で最期を迎えることになるらしいが、その指標である血液中の総ビリルビンの濃度がむしろ低下(改善)傾向にあり、正常値の範囲まであと一歩というところまで下がっているという嬉しい指摘があった。意外としぶといぞ、俺!(笑)
ただ、これが肝臓癌と直接の関連があるのかどうか不明だが、浮腫(むくみ)の症状が出ていて、両足がパンパンに膨れているため、靴の脱ぎ履きにも一苦労する有様なのと、二度目の手術の際の縫合部から腸が腹膜外に出るヘルニア(脱腸)が起きていて、そのせいでストーマ(人工肛門)の皮膚との接合部が引っ張られ、時に悲鳴を上げたくなるほどの痛みを発生させている。
前者については経口栄養剤の処方を受けて対処中であるが、後者は今さら開腹手術による復旧は不可能で、基本的に我慢するしかないと言われている。癌そのものの進行はある程度抑えられ、食事や日常生活に重大な支障が出ているわけではないが、新たな事態への対応に悩む日々が続きそうだ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
総ビリルビンの濃度の低下、良かったですね。反面、浮腫みはかなり大変そうですが、しぶとく頑張ってください。別件ですが、「ロ短調ミサ」、朝比奈さんが1985年に新星日響とやる予定でしたが、体調不良だったかで秋山和慶さんに変わったことがあります。この時が巨匠の唯一のロ短調ミサへの挑戦でした。なぜ、再び取り上げなかったかは不明です。
投稿: 高橋 | 2022/04/25 16:42
高橋さん
どちらかと言えば、浮腫みよりも脱腸の方が、
正確に言えばそれによる皮膚の引き攣れが辛いです。
前に仰っていたマタイ受難曲もそうですけれど、
御大とバッハの宗教曲というのは何かピンと来ませんね。
って、ショルティも第一印象としてはそうですが。(笑)
投稿: まこてぃん | 2022/04/26 09:02