米国旅行記 その13
11月19日金曜日。朝早い便で発つため早起きしてTVをつけたら、「今日からいよいよホリデーシーズンが始まり、各地の空港では混雑が予想されます」と言っていた。ホテルの朝食提供開始を待っていたら間に合わないので、朝食抜きでチェックアウトしてローガン国際空港に向かう。
空港では手荷物検査待ちの長い行列が出来ていたものの、これまでの経験どおり米国出国は入国に比べると拍子抜けするほど簡単で、出国審査そのものがもはや省略されているようだった。
出発までの時間を利用してサンドイッチを買って食べ、日本入国に際して求められる質問事項をアプリ上で回答する。ボストン発デトロイト行きのデルタ便はほぼ定刻どおり発着。デトロイトでの乗り継ぎもスムーズだった。
デトロイト発名古屋行きは乗客の大半が日本人、CAの何人かは日本語を話すので、もう日本に帰ったような気分だ。この便ではビジネスクラスではなく、なぜか普通のエコノミーより安かったプレミアムエコノミーの座席を買っていたが、隣は空席だったので大変快適に過ごすことが出来た。
翌20日土曜日。セントレア中部国際空港に定刻よりかなり早く到着。コロナ関係の審査だけで2、3時間かかると言われていたが、この日は乗客が少なかったせいか、通常の出国手続きを含めてレンタカーで空港を出発するまでに要した時間は2時間半ほどだった。途中、高速のSAで一度トイレ休憩しただけで、21時までには自宅に到着した(帰国時の行動制約についてはその2を参照)。
しかし、これで今回の旅行が全て終わったわけではない。
この頃はまだオミクロン株が出現する前で、むしろ帰国者の行動制限が緩和されつつあった時期だったが、それでも帰国の翌日から14日間は自宅やホテル等での待機が求められていた。そのため「MySOS」なるアプリをスマホやタブレットにダウンロードして、日に複数回届く居場所確認やビデオ通話に対応しなければならない。
「敵もさるもの」で、これらがいつ来るのか予測がつかず、昼寝の最中にビデオ通話を求められて慌てふためくこともしばしば。こちらの方は電話の呼び出し音みたいなアラームが何度も鳴るのでまだ分かるが、居場所通知の方は「ポロン」とかいう小さい音が1回鳴るだけで、それから3分以内に確認ボタンを押さないといけないので油断も隙もあったものではない。
ただ、この時期の行動制限緩和の一環で、10日目にコロナ検査を受けて陰性が証明されれば、その日をもって待機終了となる措置が取られていた。調べてみたら伊丹空港の検査センターで抗原検査を受ければ2千円ほどで済むことが分かったので、わざわざ伊丹までマイカーで行って検査を受けてきた。結果はもちろん陰性で、11日目に当たる12月1日から晴れて自由の身となった。
準備も含めていろいろと大変な今回の米国旅行だった。体調も万全ではなく、肝心のクリーヴランド管のコンサートには行けずじまいだったが、それも含めていい思い出になった。オミクロン株の出現でコロナを巡る状況は日に日に悪化し、海外渡航などとんでもないという事態になってしまった。自分の体調のことも含めて、まだしも11月に行っておいたのは正解だったと思いたい。
おわり
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
本年もよろしくお願いします。米国旅行記完読しました。クリーヴランド管は残念でしたが、オペラにボストン響と羨ましい限りです。
>>現下の状況は日に日に悪化
というのがとても心配ですが、お大事になさってください。
間もなく別府大分マラソンですね。
投稿: frun 高橋 | 2022/01/15 19:02
frun 高橋さん
こちらこそ、よろしくお願いします。
済みません。「現下の状況」というのは、
日本やアメリカのコロナの状況のことで、
私の病気の方は、じわじわと悪化はしているものの
まだ日常生活にそれほどの支障は来していません。
びわ湖と福岡は最後となり、東京も形が変わりで、
かつての4大大会も別大だけになってしまいましたね。
投稿: まこてぃん | 2022/01/16 11:05
あ、誤解してしまいました。ほっとしました。確かに今はとんでもない状況になりましたね。娘も年末に一時帰国するも成田での検査で陽性者が1人で出て乗客全員2週間隔離!!という事態になりました、2週間隔離では、何のための帰国かわかりません(^^;
その後、1週間ホテル隔離+1週間自宅待機になりましたが、なかなか今の時期の帰国は大変です。
投稿: frun 高橋 | 2022/01/17 15:59
frun 高橋さん
自宅待機ですら外出もままならなかったですが、
ホテル隔離されると部屋から一歩も出られず、
本当に大変のようですね。
今の対応は明らかにやり過ぎと思いますが、
それが高齢層などには受けて内閣支持率が上がる
というおかしなことになってしまっています。
投稿: まこてぃん | 2022/01/18 08:40