米国旅行記 その11
11月17日水曜日。この日はニューヨークから電車で約1時間のニュージャージー州プリンストンを訪れた。もう30年近く前になるが、そこの大学院に約1年間社会人留学した思い出の場所である。
11年ぶりの訪問になるが、かつて住んでいたアパートや最寄りの鉄道駅などは最近建て替えられ、すっかり様子が変わっているのに驚いた。しかし、母校の建物は学校の名称が変わってもそのままの姿を見せていた。ただし、正面の池の水は抜かれ、噴水のモニュメントも沈黙したままだった。
娘、息子が通っていた小学校、幼稚園も当時のまま残っていたが、時間帯のせいか子供たちの声は聞こえてこなかった。
小学校の近くにあり、当時よく利用していたスーパーマーケットが、そのままの名前と建物で営業中で、入ってみると店内の売り場の配置も全く変わっていなかった。
昨年ノーベル物理学賞を受賞した眞鍋淑郎博士の自宅はここから車で数分の場所にあり、博士夫妻が普段この店に買い物に来ているのはほぼ間違いないところだ。
ニューヨークに戻るともう17時を回っていた。本来はこのあと、カーネギーホールでダニール・トリフォノフのピアノリサイタルを聴く予定だったが、本人が肘を痛めたとかでキャンセルとなった旨の通知を旅行前に受け取っていた。
自分自身の体調や当日の疲れを考えると、かなりハードなスケジュールだったと思われ、これに関してはキャンセルはむしろ有難かった。翌日のボストンへの移動に備えて早めに休むことにする。
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