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2021/12/19

米国旅行記 その9

14日日曜日。クリーヴランドは朝から曇り空で、時折小雪が舞っているのがホテルの部屋から見える。昨日出歩いた疲れと、久々に飲んだビールの酔いがまだ残っているのか、なかなか起き上がれない。

朝からTVをつけっぱなしにしていたが、ニュースよりも早く、クリーヴランド管弦楽団からのメールで、本日のコンサートは残念ながらキャンセルになったという連絡が入った。恐れていたことが現実になってしまった。

せめてオーケストラの本拠地、セヴェランスホールの外観だけでも見に行こうかとも思ったが、午後からは横殴りの雪となって、とても外出する気力が湧かない。ここで無理して出かけて体調を崩しては元も子もない。大人しくホテルの部屋でここまでの経過をメモしたり、ベッドでウトウトしながら過ごした。

もともと、この日のコンサートはセミヨン・ビシュコフを指揮者に招いて、チャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」などを演奏する予定だったのが、ビシュコフの出演がキャンセルとなり、代役にティエリー・フィッシャー(ユタ交響楽団音楽監督)を立てて、ムソルグスキー(ラヴェル編)の組曲「展覧会の絵」をメインにしたプログラムを演奏する予定であった。それもキャンセルになったということで、最初からそういう宿命にあったのかもしれない。

当初の旅程ではクリーヴランドだけ訪問して帰国する予定だったので、これではビールを1杯飲むだけのために来たようなものになるところだった(苦笑)。瓢箪から駒というか、帰国便とコロナ検査の関係で、このあとNYとボストンで追加の予定を組んでおいたのが、まだしも不幸中の幸いだったと思い直すことにした。

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