米国旅行記 その1
まず、旅程に関することから。前の記事で「何かと制約の多い」と書いたが、ご承知のとおりの情勢で、アメリカ入国はもちろん日本への帰国に際しても、それぞれに厳しい水際対策が講じられていて、それをクリアしなければ渡航することすら出来ないのだ。
アメリカ入国に関して言えば、まず米国への出発の3日前以降に受けたPCR検査で陰性であったことの証明(当然英文)が必要である。加えて10月中旬だったか、バイデン大統領が突如としてコロナワクチンの接種証明書を求める方針を打ち出し、11月8日から実施されることになった。
これらについてはまだ対処が容易で、国内の医療機関の中には海外渡航用の英文証明書を発行してくれるところがあり、私の場合は大阪市内の某クリニックに赴いてPCR検査を受けた。価格は22,000円である。これでもまだマシな方で、うちの近所の診療所では38,500円も取られる。ワクチン接種証明書の方は市が発行したものでOKだった(といっても、現状これしかないが)。こちらは当然無料だ。
問題は日本帰国の際の要件で、ひとつは帰国便出発前72時間以内に検体を採取したPCR検査(所定の検査方法に限る)において陰性であったことを証明する「書面」が必要で、厚生労働省が要求する諸条件を満たすため、同省所定の書式を使用することが「強く推奨」されている。
そこで、現地の医療機関に赴いて上記のことを依頼したとする。しかし、少しでもアメリカで生活した人なら分かると思うが、向こうの人間はこちら側の事情など一切斟酌してくれない。「証明書の発行まで2、3日かかるし、混雑時はその限りではない。また、うちはうちの書式で電子メールを送るだけだ。ピリオド」といった、木で鼻を括ったような対応が普通である。
ただ、そこはよくしたもので、日本人が多く住み、よく訪れる地域には日本語の話せるクリニックがあって、翌日までに厚労省書式による証明書を書面で発行してくれるところがある。NY、サンフランシスコやハワイなどにいくつかあり、後に述べる航空便の制約とも合わせ、一時は用事など全くないハワイ経由での渡航を考えていた。
長くなりそうなので、もうひとつの、そして最大の障壁である、日本帰国以降の行動制約については次回に稿を改める。まだまだ旅立てない。(笑)
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