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2021/11/28

バファローズとヤクルトの因縁

少し話題を変えてみよう。(笑)

今年の日本シリーズは僅差を争う熱戦続きで、近年稀にみる見応えのあるシリーズだったという評判で、どちらのチームにも「天晴れ!」を差し上げたいところだ。

結局、延長12回までもつれこんだ昨日の第6戦を制したヤクルトが20年ぶりの日本一に輝いたわけだが、その20年前の相手は今はなき大阪近鉄バファローズだった。北川博敏が代打逆転満塁サヨナラ優勝決定本塁打を放つという、野球マンガ顔負けの劇的な優勝を果たした年である。

自分も観戦した大阪ドームでのその試合の相手はオリックス・ブルーウェーブで、その後の球界再編騒動の結果として、両者が統合されたチームとして現在のオリックス・バファローズがあるとされていることを想起すると、因縁浅からぬものを感じてしまう。

また、オリックスとしての最初の優勝は仰木監督率いるブルーウェーブ時代の1995年だったが、日本シリーズでは野村監督のヤクルトに敗れた。翌年には2年連続リーグ優勝と日本一を決めたものの、それ以降はリーグ優勝からも遠ざかっていた。今年25年ぶりのリーグ優勝を決めたわけだが、残念ながら日本一には及ばなかった。

実は球団再編前の12球団のうち唯一、日本一を達成していなかったのが(大阪)近鉄バファローズである。ブルーウェーブからバファローズに名前を変えたオリックスが、そのジンクスまで引き継ぐような因縁だけはあってほしくないと思う。

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2021/11/27

米国旅行記 その2

次に、日本帰国以降の行動制約と、これに関係する往復の航空便の選択について。

アメリカから日本に帰国したら、まず空港の検疫でコロナ検査を受け、陽性であれば医療機関や指定施設での隔離・待機となり、陰性であっても自宅またはホテル等の滞在先で原則14日間待機する必要がある。

後者の場合、自宅またはホテル等への移動には公共交通機関を利用してはならず、電車、バス、タクシーはもちろん、航空機(国内線)に乗ることも出来ない。従って、到着したその日のうちに例えば羽田・成田から伊丹・関空へ乗り継ぐことは不可能である。

空港から歩いて行けるホテルに14日間滞在する方法もあるが、出来るだけ早く帰宅したいというなら、往路からマイカーで行って空港の駐車場に止めておくか、レンタカーを借りるかして、アメリカから東京までの直行便の半分ぐらいの時間をかけ、疲れた体で自ら運転して帰らなければならないのだ。「ハイヤー」を雇える身分の人間以外は。

本当は関空から飛んで、関空に帰ってくれば、その負担はかなり軽減される。しかし、おそらく現時点でも関空から米国本土への直行便は全て欠航となっていて、唯一、ハワイアン航空がホノルル便を運航しているだけである。しかし、ホノルルから米国本土への乗り継ぎは徹夜のフライトで、たいそう時間がかかって効率が悪い。

それでも、日系クリニックによる陰性証明書入手のメリットなどを考慮すれば、それがまだしも最善の選択であるように思えて、当初はホノルル経由での旅程を組んで検討を進めていた。関空からホノルルまでの往復航空券と、ホノルルから今回の旅行の目的地クリーヴランドまでの往復航空券を購入すれば良いだろうと。

しかし、そのまま行ったら大変なことになっていたのだ。(苦笑)

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2021/11/24

米国旅行記 その1

まず、旅程に関することから。前の記事で「何かと制約の多い」と書いたが、ご承知のとおりの情勢で、アメリカ入国はもちろん日本への帰国に際しても、それぞれに厳しい水際対策が講じられていて、それをクリアしなければ渡航することすら出来ないのだ。

アメリカ入国に関して言えば、まず米国への出発の3日前以降に受けたPCR検査で陰性であったことの証明(当然英文)が必要である。加えて10月中旬だったか、バイデン大統領が突如としてコロナワクチンの接種証明書を求める方針を打ち出し、11月8日から実施されることになった。

これらについてはまだ対処が容易で、国内の医療機関の中には海外渡航用の英文証明書を発行してくれるところがあり、私の場合は大阪市内の某クリニックに赴いてPCR検査を受けた。価格は22,000円である。これでもまだマシな方で、うちの近所の診療所では38,500円も取られる。ワクチン接種証明書の方は市が発行したものでOKだった(といっても、現状これしかないが)。こちらは当然無料だ。

問題は日本帰国の際の要件で、ひとつは帰国便出発前72時間以内に検体を採取したPCR検査(所定の検査方法に限る)において陰性であったことを証明する「書面」が必要で、厚生労働省が要求する諸条件を満たすため、同省所定の書式を使用することが「強く推奨」されている。

そこで、現地の医療機関に赴いて上記のことを依頼したとする。しかし、少しでもアメリカで生活した人なら分かると思うが、向こうの人間はこちら側の事情など一切斟酌してくれない。「証明書の発行まで2、3日かかるし、混雑時はその限りではない。また、うちはうちの書式で電子メールを送るだけだ。ピリオド」といった、木で鼻を括ったような対応が普通である。

ただ、そこはよくしたもので、日本人が多く住み、よく訪れる地域には日本語の話せるクリニックがあって、翌日までに厚労省書式による証明書を書面で発行してくれるところがある。NY、サンフランシスコやハワイなどにいくつかあり、後に述べる航空便の制約とも合わせ、一時は用事など全くないハワイ経由での渡航を考えていた。

長くなりそうなので、もうひとつの、そして最大の障壁である、日本帰国以降の行動制約については次回に稿を改める。まだまだ旅立てない。(笑)

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2021/11/21

ただいま~

昨夜遅く、中部国際空港経由で帰宅した。なぜ関空でないのかなど説明しなければならないことは数多いが、ともかく出発時と変わらない体調で戻って来られたことに安堵している。

今日から最短10日間は自宅謹慎、いや自宅待機を求められているので時間はたっぷりあるはずだ。おいおい今回の旅行について振り返っていきたい。しかし、眠い!(笑)

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2021/11/12

行ってきま~す!

少し勿体をつけてしまったが、今日から9日間の予定でアメリカに旅行する。訪問地はクリーヴランド、ニューヨーク、ボストン。音楽ファンなら大体想像がつくと思うが(笑)、各都市でのコンサートとオペラ鑑賞が主たる目的である。

世界中のオーケストラやオペラが公演中止を余儀なくされていたが、ようやく今年の秋から各地で本格的な公演が再開されたところである。一方で自分の病状は予断を許さず、主治医と相談した結果、この時期を逃すと次の機会はないかもしれないということで決断した。

渡航に際しては様々な条件をクリアする必要があり、また帰国してからも最短10日間の自宅等待機を余儀なくされるなど、何かと制約の多い旅行となるが、何とか無事に全てをクリアしたいと念願している。

ということで、日本時間も表示できる時計を腕につけ、各種書類を取り出しやすく窃盗に逢いにくいカバンを提げ、予備の眼鏡に加えて、N95規格のマスクまで持参して、おそらく最後の海外旅行にいざ出発!である。

ブログの更新はかなり後になるので悪しからず。

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2021/11/10

予備の眼鏡

「とある必要」シリーズ(笑)の最後は予備の眼鏡である。4年前に白内障の手術をしてから、日常生活はほぼ眼鏡なしでいけるようになったが、車を運転する時とか映画鑑賞など遠くを見るときのために、遠近両用レンズを使った眼鏡を1本だけ拵えてある。

もう先が長くないので、この1本で十分なのだけれど、今回これが破損や紛失した場合大変困ることになり、もう1本だけ予備を作っておくことにしたのだ。フレームは従来のものを流用したのでレンズ代だけで済んだものの、またン万円の出費となってしまった。しかし、安心料と思えば決して高くはない。…と、思うことにしておこう。(苦笑)

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2021/11/07

ショルダーバッグを新調

これまた「とある必要」からショルダーバッグを新調した。普段使っているものでも何とかならなくはないが、「A4判の書類を(二つ折りでも)収納し、かつすぐに取り出せること」という必要から、さらに使い勝手の良いものが欲しくなった。

手持ちのクラッチバッグでもA5サイズを収納できるのだけれど、片手が塞がる上に少々用心が悪い。最悪ひったくりにでも遭ったら目も当てられない結果となる。

専門店に行ってあれこれ物色していたところ、店員さんが勧めてくれたのがこの商品である。昔のバスの車掌がこんなのを使っていたような気がするが、サイズ的にはピッタリで、使い勝手も申し分ない。本革製で少々値が張るのが玉にキズだが、この際だからと思い切って購入することにした。

Porter

さて、このバッグを肩にかけ、新しいチプカシを腕に、私は何をしようとしているのか。おおよそ想像がつくのではないかと思うが、いかがなものだろう。(笑)

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2021/11/04

『地図帳の深読み 100年の変遷』

Fukayomi_20211103082701今尾恵介著。版元の紹介文。

100年以上の歴史を持つ帝国書院の書庫に眠る大正や戦前戦後の地図帳を、今回も今尾氏ならではの軽妙洒脱な筆致で「深読み」します! 日本一高い山、日本の東西南北端、地名、国名、国旗、国境など…現代の地図と読み比べると、あらゆる部分が変わっていることに気づかされます。各時代の地図帳を「深読み」すると、地図帳が作られた当時の社会情勢、時代背景がまざまざと浮かび上がってきて、歴史好きな方にも読み応えがある一冊に仕上がりました。皆さんが学生時代に使っていた頃の地図帳も登場するかもしれません。家の奥に眠るあの地図帳、今もう一度繙いてみませんか。(引用終わり)

以前に読んだ第1弾に続き、今回はさらに時間軸、歴史を絡ませた興味深い内容になっている。マニアックの度が更に進んだとも言えるが。(笑)

実は自分も古い地図を眺めるのが好きで、特に新旧の対比が容易なこのサイトを見ていると時間が経つのを忘れる。もともと旧街道や廃線となった鉄道がどこを通っていたかを調べるのが目的だったはずが、周辺の市街地や交通網、河川や海岸線の変化を見ていると興味が尽きないのである。

本書ではそこに著者の歴史、産業、政治、経済など各般に亘る該博な知識を動員して、まさに新旧の地図帳を俯瞰するような「深読み」が展開されていて、意外な発見に驚かされることが多かった。そのうちの歴史の部分については、世界史教諭の奥様が知識を授けてくれたからだと、「あとがき」の中で種明かしされているのが微笑ましい。

本書の内容から、ひとつだけ身近な場所での例を挙げれば、大阪府の北端に大小二つのウサギの耳のようになった部分がある。そのうち東側の小さな耳は以前はなかったが、昭和33年4月に京都府南桑田郡樫田村がまるごと大阪府高槻市に編入されたもので、同時に京都府亀岡市の一部が大阪府豊能郡東能勢村に編入されたことで、左側の耳の付け根の部分が太くなったという。

では、なぜそれが「身近な場所」かと言えば、前者はポンポン山のすぐ西側、後者は妙見山のすぐ近くということで、以前何度か走りに(登りに)行ったことがあるからだ。編入の背景となった旧丹波国と摂津国の境界を巡る歴史的経緯等は、本書を読むまで全く知らなかった。

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2021/11/01

最初で最後の無効票

昨日の衆議院総選挙において、生涯で初めて、そしておそらく最後の無効票を投じてきた。

もちろん、有権者に与えられた貴重な一票を、そんな形でムダにしてしまうのは決して褒められたことではない。消去法でも何でも、とにかく候補者の氏名を書いて選挙に参加すべきであると。

確かにそのとおりなのだが、今回に限っては一人ずつ検討して消去していった結果、誰も残らなかった。そこを妥協して、とにかく誰でも良いから候補者名を書けば良いというものだろうか。

ただの白票を投じることもできた。その方が手間もかからない。しかし、どうせ同じ無効票になるのだったらと、せめて今回の選挙に関する憤懣を少し書かせてもらった。

開票作業を急ぐ係員は読みもしないだろうが、投票用紙そのものはしばらくどこかに保管されて、あとで誰かが点検する機会があるかもしれない。「ゴマメの歯軋り」以外の何ものでもないが、それでもただの白票とは違うことを、闇に向かってでも叫びたかった。

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