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2021/10/26

『ノッティングヒルの恋人』

Nottinghill1999年、米。ロジャー・ミッチェル監督。リチャード・カーティス脚本。ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント他。アマゾンの紹介文。

ビバリーヒルズに住む世界一有名な美人女優のアナが、イギリスでロケしている最中、西ロンドンのノッティングヒルで出会った旅行書専門書店主のウィリアムと恋に落ちる。育った環境も、現在の仕事も、まったく違う2人の恋はどう展開するのか? 名作『ローマの休日』を下敷きに、本当の恋を求め合う2人の姿をコミカルにつづる。(引用終わり)

リチャード・カーティス繋がりでもう1本。製作国は一応アメリカとなっているものの、ほぼ全篇ノッティングヒルを含むイギリスの現地でロケ撮影されたそうだ。

「逆シンデレラ」のようなストーリーだけど、上記紹介文のように『ローマの休日』を下敷きにしたものとも言える。出会ってからお約束のハッピーエンドまで二転三転の展開は、結果が分かっていても最後まで観客を飽きさせない。

「こういう人、実際いるよね」という脇役陣の味のある演技。ウィリアムが通りを歩くうちに周りの景色が夏から秋へ、そして冬になりやがて春がやってくるというカメラワークの巧さ。随所に散りばめられたドライなユーモア(現地人のマネをしたがる日本人の習性を皮肉ったシーンは秀逸)など、ラブコメはこうやって作るのだというお手本のような作品だと思う。

ところで、日本人と言えば、ウィリアムの家の玄関から見えるところに、艶やかな振袖姿の日本人女性が微笑む等身大の巨大ポスターが飾られている。クレジットには出て来ないが、スティーブン・セガールの娘の藤谷文子だそうだ。フジカラーの店頭ポスターみたいに見えるけれど、彼女が同社のCMに起用されたことはないようなので、本作のためにわざわざ製作したのだろう。

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