香川・徳島の旅 その2 香川
高松市内のアパートで息子と合流し、夕闇が迫る中を三豊市の父母(ちちぶ)が浜に急ぐ。ガラガラの高速道路を飛ばして、何とか日没時刻までに現地に到着した。その理由は、こういう写真を撮りたかったからだ。
そう、「日本のウユニ塩湖」として、何とか映えすることで有名になった浜である。干潮、日没に加えて晴天無風という条件が揃わないと本当にいい写真は撮れないが、晴天以外の条件は揃っていたので、何とかそれらしい画になったのではないか。モデルは家内であるが、薄暗い上にマスクなので修整不要だ。(笑)
高松市内に戻ってホテル近くの居酒屋で遅い夕食をとる。1日のコロナ感染者がひと桁台の香川では、飲食店は全く普通に営業している。ホテルのベッドにもぐりこんだのは日付が変わる直前だった。
翌日は「高松の奥座敷」と呼ばれた温泉保養地の塩江(しおのえ)を経由し、さらに讃岐山脈を越えて一路徳島を目指す。
当然ながら温泉に入るのが目的ではない。昭和16年に廃線となった琴平電鉄塩江線の廃線跡を探訪するためである。以前なら起点の仏生山(ぶっしょうざん)駅から全行程を走っていたところだが、今はもうそんな体力はない。遺構が残る一部箇所だけを車で訪れるのが精一杯だ。
中村駅のホーム跡はお墓になっている。
中村トンネル。今も生活道路の一部として使われている。
トンネル東側に残る橋脚跡。線路は香東川に迫り出すような形で通っていたようだ。
塩江美術館脇の遊歩道は、もしかすると塩江線の廃線跡かもしれない。
道の駅「しおのえ」隣、「行基の湯」の屋外に無料の足の湯があったので、浸からせてもらった。行基が発見したという開湯伝説が残る温泉は全国に数多いが、ここもそのうちのひとつである。
「その3」に続く。
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コメント
昭和16年の遺構(中村駅のホーム跡等)がまだ確認できるのが凄いですね。私も今年前半に高松・丸亀に出張してきました。琴平電鉄ですが、ここは私の母の実家近くを走っていた山形交通.三山線とも縁があります。
http://geo.d51498.com/maahirai/kotoden4.htm
山形の田舎から高松まで!廃線になった車両が新天地で再稼働というのは、よくある話ですが、まさか三山線が!と思ったものです。私も幼少期に、夏休み時期に山形で乗ったことがあります。三山線のレポートも、いつか、まこてぃんさんに!とお願いしたいところです。
ところで高松空港には、うどんの出汁が出る蛇口が人気でした(松山空港のポンジュースみたいに)。コロナで中止していたのが残念。
投稿: frun 高橋 | 2021/07/02 10:43
frun 高橋さん
他社で使われていた古い車両を再利用するのは、
資金力のない地方鉄道の宿命みたいなものですが、
引用された記事によれば、三山線以外にも、
豊川鉄道、東武鉄道、名鉄、富士見延鉄道と、
全国各地から車両を集めていたようですね。
そう言えば、今回は中華そばとラーメンは
食べましたが、うどんは一度も口にせずでした。
投稿: まこてぃん | 2021/07/03 08:24