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2021/01/24

歌劇「ロメオとジュリエット」

Gounodグノー作曲のオペラ。2017年、メトロポリタンオペラ公演の録画を鑑賞。METライブビューイングの紹介文。

18世紀のイタリア、ヴェローナ。対立する家に属するロメオとジュリエットは、素性を知らずに舞踏会で出会い、恋に落ちる。敵同士と知っても離れられない2人はひそかに結婚式を挙げるが、喧嘩に巻き込まれたロメオはジュリエットの従兄弟を殺し、追放の刑に。別れを前に、恋人たちは愛を確かめ合う。親が決めた結婚を強いられるジュリエットは、仮死状態になる薬を手に入れる。彼女が死んだと誤解した一同は、ジュリエットを墓所に運ぶが…。(引用終わり)

シェイクスピアの名作悲劇を題材にした音楽作品は数多いが、本作はその中でも最も成功した部類に入るとされる。グノーという作曲家は何となく馴染みが薄いけれど、親しみやすいメロディ、巧みな管弦楽法、場面に合わせた緩急自在の展開など、いずれをとっても円熟した作曲技法を見せている。

見どころは何といっても主役二人の歌唱と演技で、ディアナ・ダムラウとヴィットーリオ・グリゴーロの豪華コンビが、蕩けるような美声とともに大変な役者ぶりを発揮している。

とりわけグリゴーロは、有名なバルコニーのシーンで軽業師のごとく柱に攀じ登ったかと思えば、ティボルトとの決闘で大立ち回りを演じた直後でも息を乱すことのない歌唱を披露するなど、厳しい修練の成果を窺わせていて立派である。

ダムラウも14歳の少女という設定のジュリエット役にふさわしく、可憐な表情づくりとともに、軽々とした身のこなしを見せていた。指揮はジャナンドレア・ノセダ、演出はブロードウェイの大物バートレット・シャー。ともに正攻法の音楽、舞台づくりで好感が持てた。

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コメント

シェイクスピアの名作中の名作。
情熱的な二重唱がいいですね~。
ネトレプコ&アラーニャ版もいいです。

グノーといえば「ファウスト」。
カウフマン&パーペのMET版は新演出でした。
NHK招聘のイタリア・オペラでメフィストフェレスを歌ったギャウロフを思い出します。(もちろんTVですが)
この歳になると、魂と引き換えに若さを手に入れようとした博士の気持ちがわかります。(笑)

も一つ思い出すのは、ゼフィレッリの映画。
むっちゃ可愛いオリビア・ハッセー。
布施明さんはどうしているかな?(若い人には何のことかわからないか)

投稿: ケイタロー | 2021/01/25 14:11

ケイタローさん(映画のみ反応)
フランコ・ゼフィレッリ監督、主演はレナードホワイテングとオリヴィア・ハッセーでしたか。筋書きはほぼ原作通りゼフィレッリ監督の見事な(当時の)現代風演出を実年齢に近い16~18歳の二人が自然に演じました。時代がかった台詞にも時折見せる当代若者と変わらない仕草、原作にはない一夜を共にする場面などがいかにも現代的で古典をここまでやるかと妙な感動でした。名曲となったニーノ・ロータ作のテーマ曲も舞踏会でソロ歌手が唄うという演出もうまい。何もかもが新鮮な映画でした。 小生貧乏学生の時代、まだまだ学生運動の余波が残るなか心に残る名作です。

投稿: ブッちゃん | 2021/01/25 21:13

ケイタローさん
「ファウスト」は未見で、手元にもないのが残念です。
そのうちまたWOWOWで放送してくれないかな。
オリビア・ハッセー、懐かしいですね。
布施明と結婚した縁なのか、邦画『復活の日』に
出演したのがなぜか記憶に残っています。

ブッちゃん
横レス失礼します。
ニーノ・ロータの音楽はまさに傑作です。
ただ、本人は「あくまでクラシックの作曲家であって、
映画音楽は趣味にすぎない」と言っていたとか。

投稿: まこてぃん | 2021/01/26 18:26

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