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2020/12/16

『ミザリー』

Misery1990年、米。ロブ・ライナー監督。ジェームズ・カーン、キャシー・ベイツ他。映画ドットコムの紹介文。

ベストセラー小説「ミザリー」シリーズの人気作家ポール・シェルダンは、雪道で事故に遭い瀕死に陥ったところを、近くに住む元看護師の中年女性アニーに救われる。「ミザリー」シリーズの熱狂的な愛読者である彼女は、両足を骨折したポールを献身的に介護するが、新作でヒロインが死んだことを知ると逆上して態度を一変。命の危険を感じたポールは脱出を試みるが……。(引用終わり)

スティーヴン・キング原作の同名小説の映画化。両足を骨折したまま山中の一軒家に閉じ込められ、異常性格をもつ「愛読者」の女性に支配され虐待される作家の恐怖を克明に描いたサイコサスペンス。

舞台出身の女優キャシー・ベイツは、一見普通だが突如として態度を豹変させる元看護師役で迫真の演技をみせ、アカデミー主演女優賞を獲得した。「足潰しの刑」について淡々と説明した後、何の躊躇もなく実行する様子には鳥肌が立った。

一方、その家から一歩出た外の世界との対照が面白い。行方不明になった作家の捜索に当たる保安官バスターと、その妻ヴァージニア(原作にはない映画だけのキャラクター)の遣り取りは微笑ましく、普段は平穏な町で起きた事件の陰惨さを際立たせる演出となっている。

他に、作家のエージェントとして、かつてハンフリー・ボガートと数々の作品で共演したローレン・バコールが出演。相変わらずのクール・ビューティーぶりで、NYの敏腕編集者役にドンピシャだった。

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コメント

これは「怖い!」の一言。
椅子から10センチは飛び上がりました。
ただ、それ以後キャシー・ベイツを見るたびに、この映画を思い出してしまって・・・。
最近も「リチャード・ジュエル」のお母さんが、突然豹変するような気がして。(笑)
20年前の映画の残像が、今も恐怖を思い起こさせるとは・・・
名優です。

投稿: ケイタロー | 2020/12/17 09:17

ケイタローさん
私の場合、最初に彼女を見たのが
『アバウト・シュミット』だったので
変なオバサンというイメージが強いです。
いろんな役柄をこなせる大女優に違いありません。

投稿: まこてぃん | 2020/12/18 08:58

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