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2020/12/31

2020年回顧

Fricsay急な手術と入院のせいでバタバタの年末になったが、大晦日には落ち着いて恒例の第九を聴くことが出来た。今年のチョイスは、フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン・フィル他による1958年の録音。ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ唯一の「第九」正規盤としても有名な録音である。現代風のキビキビとした演奏とは対照的な、恰幅のある堂々たる音楽づくりがかえって新鮮だった。

さて、これまた恒例の今年の回顧。

 1月 電源雑音軽減器を購入
 2月 高尾山&かしわら水仙郷ハイキング
     8か月ぶりに走る
 3月 下街道を歩く(~4月)(大和郡山-五條)
 4月 中街道(高野街道)を歩く
 5月 D病院に転院(帰院)
     御所街道を歩く
 9月 札幌・小樽へ旅行
      旧千歳線廃線サイクリング
      札幌交響楽団定期演奏会
11月 日光・中禅寺湖へ旅行
12月 ラン仲間とWeb忘年会
     緊急手術&入院

皆様、どうぞ良いお年を!

月間走行   8キロ
年間走行 195キロ

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2020/12/30

退院しました

昨日、無事年内に退院することが出来た。それは病院側の配慮によるものかという前回の記述は誤りで、すぐ手術しないと危険な状態にあったことが分かった。病院の最終診療日に退院できたのは単なる偶然に過ぎない。あと1日発症が遅かったら、確実に病室で年越しする破目になっていた。

ところで、今回の入院中、別の病棟でコロナ感染者が発見されるという事態が出来した。現時点で7名の感染が確認されている。26日夜には病院内にいる全員を対象とした検査が行われ、また退院時も同じ検査を受けることになったが、結果はもちろん陰性である。

入院前を含めコロナの検査を続けて3回も受けたことになる。ともかく現時点でまだ感染していないことが分かってひと安心であるが、事態発生後の病院内の慌ただしい様子を目の当たりにし、医療を取り巻く状況の厳しさの一端を実感した。本当にご苦労さまである。

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2020/12/25

緊急手術&入院

と言うほど深刻な事態ではないけれど、年末年始を控えたこの時期ゆえ、年内に手術して退院させたいという病院側の配慮があったのかもしれない。

昨年の直腸癌手術の際の縫合不全箇所付近で膿瘍(ウミ)が溜まっていて炎症を起こしているため、当該膿瘍を除去するというものだ。昨日午後に行われた手術は小一時間ほどで終わり、肛門側から手の届く膿瘍は全て除去した。

ところで、今回病院玄関での体温チェックで37.0℃となり、病院内に立ち入る前にコロナの抗体定量検査を受けた。幸い結果は陰性。ホッと胸をなでおろしたのは、まだコロナに感染していないことが明らかになったとともに、ここで引っかかっていたら最低年内は手術は受けられなかったためだ。

あとは経過を見て対処方法を検討していくことになるが、このまま収まってくれることを祈るばかりだ。入院は数日の予定だが、ブログの更新が遅れる可能性があるので悪しからず。

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2020/12/22

Web忘年会

オンラインでの飲み会なるものを初めて体験したのだ。このところ毎年末に集まっているラン仲間6人で、Zoom を使い約4時間に亘って例年と変りない四方山話に花を咲かせた。

以前、LINEで家族と似たようなことをやったが、今回は新たにソフト(今はアプリと言うのか?)をダウンロードするところからだったので、ちゃんと参加できるのか当日まで不安だった。しかし、案ずるより何とやら。URLをクリックしたら一発で繋がり、拍子抜けするほど簡単に参加することが出来た。

ネット情報によれば、映像と音声の時差が10秒もあるとか、複数人が一度に発言すると収拾がつかなくなるとか、散々なことが書かれていたが、実際にはそういうことはなく、リアル飲み会にかなり近い感覚で会話を楽しむことができた。これはなかなか使えるなと見直した次第だ。個人的な事情から言えば、居酒屋への移動の必要がなく、何よりトイレの心配が全くないのが助かった。

幹事を務めていただいたKさん、ありがとうございました。ご家庭の様子がよく分かって興味深かったです。(笑)

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2020/12/19

姪っ子にご対面

妹の家に柴犬(♀)がやってきた。男ばかりの3兄弟がそれぞれ成人独立して、夫婦だけになった家に新たに生まれた娘のようなもので、自分にとっては新しい姪っ子ということになる。

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まだ生後2か月で、見るもの嗅ぐもの全てに興味津々。一時たりともじっとしていないけれど、初対面の我々家族にもすぐ馴染み、一度も吠えることはなかった。いい気性の子なのだ。

自分自身でも犬を飼いたい気持ちはあって、飼うなら柴と決めていたけれど、自分の体がこんなことになってしまっては、10年15年と生きる犬の面倒を最後まで見ることは敵わない。せめて機会をとらえてこの子に会って、先行き不安な気持ちを癒されたいと思う。

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2020/12/16

『ミザリー』

Misery1990年、米。ロブ・ライナー監督。ジェームズ・カーン、キャシー・ベイツ他。映画ドットコムの紹介文。

ベストセラー小説「ミザリー」シリーズの人気作家ポール・シェルダンは、雪道で事故に遭い瀕死に陥ったところを、近くに住む元看護師の中年女性アニーに救われる。「ミザリー」シリーズの熱狂的な愛読者である彼女は、両足を骨折したポールを献身的に介護するが、新作でヒロインが死んだことを知ると逆上して態度を一変。命の危険を感じたポールは脱出を試みるが……。(引用終わり)

スティーヴン・キング原作の同名小説の映画化。両足を骨折したまま山中の一軒家に閉じ込められ、異常性格をもつ「愛読者」の女性に支配され虐待される作家の恐怖を克明に描いたサイコサスペンス。

舞台出身の女優キャシー・ベイツは、一見普通だが突如として態度を豹変させる元看護師役で迫真の演技をみせ、アカデミー主演女優賞を獲得した。「足潰しの刑」について淡々と説明した後、何の躊躇もなく実行する様子には鳥肌が立った。

一方、その家から一歩出た外の世界との対照が面白い。行方不明になった作家の捜索に当たる保安官バスターと、その妻ヴァージニア(原作にはない映画だけのキャラクター)の遣り取りは微笑ましく、普段は平穏な町で起きた事件の陰惨さを際立たせる演出となっている。

他に、作家のエージェントとして、かつてハンフリー・ボガートと数々の作品で共演したローレン・バコールが出演。相変わらずのクール・ビューティーぶりで、NYの敏腕編集者役にドンピシャだった。

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2020/12/13

『サイレント・トーキョー』

War_is_over2020年、製作委員会。秦建日子の小説を映画化。佐藤浩市、石田ゆり子他。公式サイトの紹介文。

12月24日、東京。恵比寿に爆弾を仕掛けたとTV局に電話が入る。半信半疑で中継に向かった来栖公太は、そこにいた主婦・山口アイコとともに犯人の罠にはまり、実行犯へと仕立てられてゆく。その様子を朝比奈仁が静かに見つめるなか、爆発は起きた。そして次の犯行予告が動画サイトに上げられる。「標的は渋谷・ハチ公前。要求は首相との生対談。期限は午後6時」。独自の捜査を行う刑事・世田志乃夫と泉大輝、不可解な行動をとるIT企業家・須永基樹、イヴの夜を楽しみたい会社員・高梨真奈美、そして一帯を封鎖する警察、事件を一層煽るマスコミ、騒ぎを聞きつけた野次馬たち。様々な思惑が交差する渋谷に“その時”が訪れる。それは、日本中を巻き込む運命のXmasの始まりだった。(引用終わり)

犯人が要求した「首相との生対談」で取り上げるはずだったテーマは、前安倍政権が推進した安全保障法制についてであり、本作はその安保法制に反対するメッセージが明確に籠められている。むしろ、パニック映画に仮託した反戦映画とさえ言えるかもしれない。

人畜無害(笑)の当ブログとして安保法制の問題に踏み込むことは避けるが、パニック映画としてはなかなかよく出来た作品であると思う。特筆すべきはヤマ場となる渋谷スクランブル交差点での爆破シーンで、栃木県足利市に実物大の交差点のセットを建造し(背景の建物等はCG)、多数のエキストラを動員して撮影されたそうで、実際に渋谷でロケしたようなリアリティに溢れている。

ただ、TV放映時のカットを避けるためか99分という尺に収めたことにより、登場人物の過去や相互関係に関する説明が不足しているのと、上に引用した紹介文の中に、犯人を誤認せしめる不正確な記述が含まれているのは残念である。

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2020/12/10

歌劇「西部の娘」

Delwestプッチーニが作曲したオペラ版西部劇ともいうべき作品。本作を委嘱し1910年に世界初演したメトロポリタンオペラの2018年公演の録画を鑑賞。ライブビューイングの紹介文。

19世紀半ば、ゴールドラッシュに沸くカリフォルニア。酒場ポルカの女主人で、鉱夫たちのマドンナでもあるミニーは、初めて酒場に現れたディック・ジョンソンと惹かれ合う。実はジョンソンは盗賊団のボス、ラメレスだった。ミニーに気がある保安官ランスは彼の正体をミニーに明かすが、彼女は撃たれたジョンソンをかくまい、彼の命を賭けてランスとカードの勝負をする。危うく勝ち抜けたミニーはジョンソンを逃すが、彼は盗賊団を恨む鉱夫たちに捕まり、ランスの前に引き出された。死を覚悟し、ミニーへの伝言を口にするジョンソン。そこへミニーが現れ…。(引用終わり)

それぞれ日本、中国を舞台にした「蝶々夫人」「トゥーランドット」とあわせて「ご当地三部作」と呼ばれるが、作曲者が実際に訪れたことがあるのは、本作の舞台となったアメリカのみである。

METの舞台は、カリフォルニアの酒場内部のセットや、荒くれ男たちの迫力ある擬闘など、さすがに「本家」だけのことはあってリアリティに富み、西部劇の映画を観ているような錯覚に陥る。

ジョンソン役のヨナス・カウフマン、ミニー役のエヴァ=マリア・ヴェストブルックは言うまでもなく、敵役の保安官ランスを演じたジェリコ・ルチッチが味のある歌唱と演技で主役を盛り立てる。

プッチーニの音楽は4管編成に拡大するとともに、無調音楽へと限りなく接近していて、既に20世紀に入って10年という時代を感じさせる。初演でジョンソンを歌ったカルーソーの注文で追加されたという第3幕のアリアが秀逸である。

12月9日 ジョグ4キロ

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2020/12/07

ワイヤレスヘッドホン

なるものを購入した。通話用のマイクもついているので、正確には「ワイヤレスヘッドセット」と言うらしいが、今のところヘッドホンとしてのみ使っているのでそう呼んでおく。

うちにいる時間の半分ぐらいはリビングルームのテーブルの自席で過ごしていて、目の前にあるHDDコンポからFM放送や録音した音楽をBGMとして流していることが多い。

ただ、ちょっと席を立って台所でコーヒーを淹れたり、自室に行って書類整理したりするときはスピーカーから遠くなるため、曲の途中が飛んでしまったり、知らない間に次の曲に入っていたりする。かといって、いちいち一旦停止するのは面倒だし、そのときだけ音量を上げると家人に迷惑だ。

ワイヤレスのヘッドホンを使えば基本的に家中どこに居てもBGMを聴けることは分かっていたが、旧式のコンポなので Bluetooth 機能など当然ついておらず、これまでは仕方ないと諦めていた。

しかし、最近あるところでTV音声を Bluetooth で飛ばせる機器があることを知り、それならコンポでも同じことが出来るはずだと考えた。ネットで検索してみたら意外に安価なことが分かり、これは試してみなければと思い立った次第だ。レビューを見ると、TVでの使用時の映像と音声の時間差を指摘するものが多かったが、コンポで音楽だけを聴くには全く問題ない。

いつも利用しているJ電機のサイトで選んだのが次の2点。早速使ってみたところ、なかなか便利である。弱音部で音が一瞬途切れることはあるものの、もともとがBGMなのでさほど気にならない。家中どこに居ても、それこそトイレでも(笑)、同じ状態でBGMを聴き続けられるのは快適だ。

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ヘッドホンと送信機、合わせても数千円だったが、溜まったポイントの利用でほぼ無料になった。遅ればせながら、先月62歳の誕生日を迎えた自分自身へのささやかなプレゼントである。(笑)

12月6日 ジョグ4キロ

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2020/12/04

『ドクター・スリープ』

Drsleep2019年、米。キューブリック監督により映画化されたS・キング初期の代表作『シャイニング』から36年後、キング自身が発表した同名の続篇小説を映画化したもの。マイク・フラナガン監督。WOWOWの紹介文。

山奥にあるオーバールックホテルで冬だけの管理人になった父親ジャックが狂気にとらわれ、妻や幼い息子ダニーらに襲い掛かる惨劇を起こしてから約40年後。大人になったダニーは今も惨劇のトラウマに苦しむがホスピスで働き、“シャイニング(輝き)”と呼ぶ超能力で患者たちを癒やし、周囲から“ドクター・スリープ”と呼ばれる。そんなダニーの“シャイニング”はかつて会ったことがない少女アブラからのSOSを感じ取り……。(引用終わり)

小説としては同じ作家の続篇であっても、さすがに映画化されたものはそう単純にはいかない。前作が魑魅魍魎の跋扈するホテルでの恐怖体験を味わわせる純粋サスペンスものであるのに対して、本作は超能力者同士の対決を軸としたアクション・ホラーといった趣が強く、善悪の区別が明確なだけに結末の予想を含めてある意味安心して観ていられる。

もちろん、ただ単純に前作を踏まえた続篇というだけでなく、前作では曖昧なままになっていた「魑魅魍魎」の正体に踏み込んだ上で、それとの命を懸けた対決により、40年前の惨劇に最終決着をつけるという伏線回収が試みられている。

主演のユアン・マクレガーは、トラウマを抱えたダニーという人間の弱さ、それを克服するための涙ぐましい努力、そして遂に自分自身で問題を解決するまでの過程を説得力豊かに表現している。

一方、アブラと彼をつけ狙う謎のオカルト集団(?)の首魁、ローズ・ザ・ハットを演じたレベッカ・ファーガソンの魔女ぶりは背筋が寒くなるほどで、やはりこの手の映画はいい悪役がいないと締まらないと思った。

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2020/12/01

歌劇「サムソンとデリラ」

Samsonサン=サーンス作曲。2018年、メトロポリタンオペラ公演の録画を鑑賞。ライブビューイングの紹介文。

旧約聖書の時代、ペリシテ人が支配するイスラエルのガザ。支配下に置かれていたヘブライ人の英雄で怪力の持ち主サムソンは、人々を鼓舞してガザの太守を殺す。ペリシテ人の美女デリラは、復讐のためにサムソンを誘惑し、怪力の秘密が彼の長い髪にあることを聞き出した。デリラに裏切られ、怪力のもとである髪を切られたサムソンは、ペリシテ人に捕らえられ、目を潰されてさらし者にされる。サムソンが神に許しを求めて祈ると奇跡が起き…。(引用終わり)

旧約聖書士師記第13~16章の物語に基づき、最初は宗教曲(オラトリオ)として構想されたものの、当時フランスで確立しつつあったグランド・オペラに改作された作品である。第3幕の有名な「バッカナール」のエキゾチックなダンスや、クライマックスでの神殿崩壊シーンなどが呼び物のスペクタクル・オペラで、もともと宗教曲の枠に収まらない作品だったのだろう。

ストーリーとしては比較的単純であるけれども、男を蕩かすようなデリラの手練手管と、その誘惑と必死に戦うサムソンの葛藤は見応え十分。また、今回の公演ではデリラの役どころについて、エリーナ・ガランチャが幕間のインタビューで「デリラの人間味や豊かな感受性を表現したい」と答えていたように、復讐を遂げることだけが目的の単なる悪女として扱っていないところも興味深かった。

そのガランチャは妖艶なルックスもさることながら、情念を秘めたような翳りのある声質がピッタリだし、サムソンを演じたロベルト・アラーニャは母語フランス語の歌唱が冴え、第2幕のガランチャとの二重唱はまさに圧巻であった。METのオケと合唱も、サン=サーンスの多彩な音楽をよく表現していた。

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