TVドラマ版『恋』
原作に続いて、2013年12月にTBS系列で放送されたTVドラマ版を観てみた。ドラマの出来については小池氏も太鼓判を押したそうで、確かに原作にほぼ忠実に映像化されていて、109分の尺の中に小説のエッセンスがうまく収まっている。勝也との最初の出会いや、最後のマルメロのエピソードについては若干設定を変えているものの、「こういうのもアリかな」と思わせる巧みな改変だ。
俳優陣では雛子役の田中麗奈がピッタリで、気怠さを漂わせながら自由奔放に生きる元子爵令嬢を完璧に演じていた。信太郎役の井浦新、勝也役の斎藤工も文句ないところだが、主役布美子の石原さとみが表情、セリフともやや単調な演技に終始していたのは残念である。
ところで、本ドラマはDVD化されておらず、TBSオンデマンドからレンタルして観るという形になった。オンデマンド配信は初めての体験で手探り状態だったが、TVにLANケーブルを繋いでインターネット接続が出来ること、PCを介さず直接TVで動画配信が受けられること、ADSL回線でも安定したHD映像が観られること。そうしたことを今回初めて知って良い勉強になった。
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