国勢調査は正しく行われているのか?
5年に一度の国勢調査が行われている。うちの父は昨年初めから有料老人ホームに入居していて、「社会福祉施設(老人ホームなど)に入所している期間がすでに3か月以上経過している人」に該当するため、「調査する場所(調査票を記入するところ)」は「入所先」と定められている。つまり、父については自宅に届いた調査票ではなく、別途老人ホームに配布された調査票の方に記入すべきこととされているのである。
それで、先日老人ホームに出かけ、リモートながら父と久々に面会できたついでに、この件についてホームの職員に確認してみた。すると、一瞬キョトンとした表情を見せたあと、「国勢調査の依頼は来ていないし、5年前の調査でもなかった」という意外な返答があった。
職員がウソを言うはずはないのでそれが事実なのだろう。そうすると、少なくとも5年前の調査では間違いなく、そして今回もこのまま調査依頼が来なければ、入所者の最悪全員が国勢調査からすっぽり漏れてしまうことになる。一部は家族が誤って自宅に住んでいるものとして回答するかもしれないが、それも調査の趣旨に反する回答を混入させ、統計調査上好ましくない結果を招く。
この老人ホームに限って調査依頼が漏れているのならまだしも、もし同様の事例が他でもあるとしたら、「国の最も重要な統計調査」である国勢調査の信頼性に関わる重大な事態ではないかと思う。
9月16日 ジョグ4キロ
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