『プリティ・ウーマン』
1990年、米。リチャード・ギア、ジュリア・ロバーツ。ご存じ、王道シンデレラ・ストーリーのロマンチックコメディ。映画ドットコムの紹介文。
ハリウッドの娼婦ビビアンは偶然知り合ったウォール街の実業家エドワードにひと晩買われる。ビビアンに興味を持ったエドワードは1週間の契約を結ぶ。エドワードにとってはほんの気まぐれ、ビビアンにとっては最高のお客。その2人がいつしか惹かれ合い……。(引用終わり)
今日的な観点からすると性差別として非難されかねない内容を含むが、これまで目立った批判は出ていないようだ。ビビアンが明確な個性を持つ自立した一人の女性として登場し、エドワードはまさにそこに惹かれるという設定と、何よりもこの二人の微笑ましい恋愛プロセスを描く軽妙なタッチが、そうした批判から免じさせているのだろう。
ついさっきまで街頭で客引きをしていた娼婦が、通行人も振り向くようなレディに見事に変身する。作品の中でも言及される「シンデ**レラ」や、『マイ・フェア・レディ』を下敷きにしたようなストーリーだが、1週間3000ドルの契約で同居を決めるあたりがいかにも現代風で、もともと脚本のタイトルは『$3000』だったそうだ。
ところで、エドワードからビビアンへのサプライズプレゼントとして、LAからサンフランシスコまで小型機で飛び、オペラを観に行くというシーンがある(LAにはオペラハウスがないため)。演目はヴェルディの名作「椿姫」である。パリの高級娼婦だった主人公ヴィオレッタが、青年貴族アルフレードとの真実の恋に目覚める物語は、まるで本作のストーリーと二重写しのようだ。これが伏線となって、エドワードがビビアンを迎えに来るラストシーンを、名アリア「ああ、そはかの人か」が盛り上げる。
7月8日 ジョグ4キロ
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コメント
30年前
二人とも一番いいい時だったかも。
シャンパンとイチゴの相性がいいことを知った映画です。(^^)
リチャード・ギアBest5
① 「愛と青春の旅だち」デブラ・ウィンガー
② 「ジャック・サマースビー」ジョディ・フォスター
③ 「プリティ・ウーマン」ジュリア・ロバーツ
④ 「コットンクラブ」ダイアン・レイン(「運命の女」でも共演)
⑤ 「シカゴ」レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
要するに女優次第で輝く俳優ですね。
ジュリア・ロバーツは出演作は多いですが、これといった・・・
Bestと呼べる作品は・・・そもそもそんなに観ていませんが・・・
「エリン・ブロコビッチ」くらいでしょうか。
超ミニのゴージャスな姿しか覚えていませんが。(^^!
投稿: ケイタロー | 2020/07/10 15:20
ケイタローさん
恒例の(?)ベスト5、ありがとうございます。
半分以上は名前も知らない作品ですが参考になります。
「プリティ・ウーマン」のポスター写真での
ジュリア・ロバーツはいわゆるボディ・ダブルで、
首から下は別人モデルです。
それを隠すため、リチャード・ギアのネクタイを
引っ張って首を隠しているのだそうで。(笑)
投稿: まこてぃん | 2020/07/11 09:33
おひさしぶりにちょこっと。(^^;
>ジュリア・ロバーツはいわゆるボディ・ダブルで、
首から下は別人モデルです。
ポスター見て、リチャードギア、あまり背高くないのに?とちょっと違和感あったのですが、
これが理由だったのかと。(^^;
最後ハッピーエンドで終わるので、楽しく見終えられた映画でした~。(^^♪
投稿: くー | 2020/07/11 14:47
くーさん
ご無沙汰です。
最初の写真はヒールを履いたジュリアの方が
高く写ってしまっていて、急遽差し替えたとか。
以上、ウィキペディアの受け売りでした。(笑)
投稿: まこてぃん | 2020/07/12 08:46