« 『プリティ・ウーマン』 | トップページ | 『ファーストラヴ』 »

2020/07/11

病気の現状

闘病日記の更新は7か月ぶりとなるが、とりあえずの現状報告を。

昨年11月下旬に大学病院に転院し、抗癌剤治療を継続しながら、転移した肝臓癌に対する外科手術の可能性を探ってきたが、今年3月初旬、現状では手術は不可能という判断が下された。

今後は抗癌剤を使って癌の広がりを極力抑えながら経過観察する、有体に言えば可能な限り延命を図るということになったわけだ。それならばと、手術検討のため一旦抗癌剤治療が中断していた機会をとらえて、抗癌剤投与中は出来なかった人工肛門の解消手術を実施し、生活の質(QOL)を向上させたいと考え、主治医の賛同も得てその準備を進めていた。

その矢先、新型コロナ騒動のため、地域の拠点病院である大学病院では「不要不急の手術」は当面実施しない方針が打ち出され、人工肛門解消術もそれに含まれることから、他病院への転院を勧められた。もともと、人工肛門は直腸癌手術と同時にD病院で実施した経緯もあり、再び同病院に戻ることにした。

5月中旬、約半年ぶりに訪れたD病院でも、入口で検温、問診が行なわれるなど、コロナ対策が講じられていた。早速、当時の主治医Y医師と面談してこちらの希望を伝え、人工肛門解消に向けた検査や準備を行なうことになった。

しかし、検査の結果、残念ながら直腸摘出後の縫合不全がまだ残っていて、このまま便を通すのはリスクがある。それよりも、抗癌剤治療を中断していたため、肝臓の癌がかなり進行していて、早急に治療を再開しないと命にかかわるという説明を受けた。

大学病院に戻るという選択肢もあったけれど、外科手術の可能性が現状ではないという以上、今後はまたD病院にお世話になることにした。すぐに内科のO医師に連絡を取ってくれて診察を受け、翌々日から早速抗癌剤治療を再開することになった。この手回しの良さはこの規模の病院ならではで、大学病院だったらおそらく1か月はロスしていたと思う。

使用する抗癌剤は年末から大学病院で行っていたのと同じであるが、中断期間があったためか最初は副作用がきつく、食欲不振と倦怠感で終日床についていたこともあった。脱毛も発生し、一時は前頭部がだいぶスカスカになってしまったが、幸い今は何とか収まっている。

医療関係者の友人から、転移癌であっても5年以上経過している人や、中には完全寛解した人もいるという話を聞いた。新しい抗癌剤や免疫療法なども開発され、治癒の可能性は以前に比べれば高まっているかもしれない。副作用との闘いはまだまだ続くが、少しでも希望を持って前を向いていたいと思っている。

|

« 『プリティ・ウーマン』 | トップページ | 『ファーストラヴ』 »

コメント

何だか二転三転?コロナの問題があって、ややこしくなりましたね。
抗癌剤等も次々と開発されてるようですし、自然治癒力高めつつ治療頑張ってください。(^^)

投稿: くー | 2020/07/11 14:58

副作用辛いでしょうが、また楽しいハイキングご一緒したいので、ウルトラマラソン完走の気力で病気と闘ってください。ゴマ団子が癌に効くとか効かないとか…(嘘)

投稿: ともちゃん | 2020/07/11 17:34

くーさん
大学病院にもいいところはありましたが、
患者が多すぎるのか小回りがききません。
少しは走るようにして体力向上を図っています。

ともちゃん
ハイキングぐらいなら出来そうなのですが、
このコロナ騒動で、狭いトレイルなど心配です。
収まってくれればまた是非ご一緒に!

投稿: まこてぃん | 2020/07/12 08:50

この記事へのコメントは終了しました。

« 『プリティ・ウーマン』 | トップページ | 『ファーストラヴ』 »