アモルメットコア
オーディオネタは久々である。標題の商品は、8月にCDプレーヤーを買い替えた際、上新電機がサービスでつけてくれたもので、オーディオケーブルに通すだけで音質改善に効果があるという触れ込みである。上新の推薦文。
“Amormet”は本来ノイズ防止用のチョークコイルのコアに使われ、オーディオ再生で特に有害な高周波ノイズを除去するための重要なパーツです。『アモルメットコア』は、オーディオ専用に特に音質を重視して設計された、副作用がなく安心して使えるトロイダル・フィルタで、ケーブルを通すことでコモンモード用チョークコイルとなります。その効果は抜群で、高周波ノイズを取り去ることで、これだけ音質が向上することと、本来耳には聞こえない高周波ノイズが、これ程再生音に“悪さ”をしていたことに改めて驚かされました。
『アモルメットコア』の最大のメリットは、従来からあるノイズフィルタでは、例えノイズは取れても本来持っている音楽のエネルギーまで削がれてしまい、痩せた面白くない音になってしまうのが常でしたが、それらを微塵も感じさせないところが“素晴らしい”そして“画期的”と感じました。「超高周波ノイズ」対策において、今後のオーディオ再生にとっての“ターニングポイント”になりそうな予感がします。それ程にインパクトの大きな『アモルメットコア』の登場です。(引用終わり)
文系人間の自分にはチンプンカンプンであるが、要するに周辺の各種電気機器から発生する高周波が、電源系統に乗ってか空気中を伝播してか知らないけれど、オーディオ機器の再生信号を伝送するケーブルに悪影響を及ぼしていて、その影響を安全に除去するという効果があるのだろう(たぶん・笑)。
しかし、何だかちょっと胡散臭い感じもするし、暑い時期に配線作業で汗を掻くのもイヤだったので先延ばしにしていたのだけれど、気がつくともう冬本番の寒さになっていて、頃合いは良しとようやく試しにつけてみようと思い立った。CDプレーヤーとアンプの接続は末端部分の大きなXLR端子で行っていて装着不能であるため、今回はアンプとスピーカーを繋ぐケーブルに装着することにした。
実際にスピーカーケーブルに装着したところ。
合計8本の太い銅線を外して付け直す作業が必要で、使用前後の状態を簡単に切り替えて比較試聴することが出来ないため、あくまで記憶と印象に基づく判断になるけれど、音の透明感がより増して定位感も向上し、音場の自然な広がりが明瞭になったように感じる。特筆すべきは、ピアノの打鍵音やホールの残響音などの減衰音が、音本体と完全に連続したものとして再生されることで、音楽の再生にとって非常に大事なポイントが改善したことになるだろう。
自腹を切って購入したのではなく、それによる評価バイアスは考えられないので、おそらくかなりの効果があるのは間違いないと思われる。このコイルを内蔵したXLRケーブルも発売しているようなので、CDプレーヤーとアンプの接続に用いれば更なる音質向上が期待できるかもしれない。って、またもやオーディオ無間地獄に陥りかけているし、何より上新電機の作戦にまんまと嵌ることになるなあ。(苦笑)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
「アモルメットコア」初めて聞きました。
色々有るんですねぇ。
検索してみると、1,000円位から高い物は数万円。
どう違うのかサッパリ分かりませんが、泥沼にはまりたくないので、もし買うなら1,000円位のもにしておきます(^^;)。
そう言えば、最近新しいオーディオラックを買ったのですが、アンプとターンテーブルの距離が若干離れてしまい、付属で付いてきたアナログケーブルが届かなくなりました。
んで、もう少し長いのをとヨドバシへ行くと、たかがアナログケーブルなのに、数万円もするのが当たり前の様に・・・。
下手したら、もう1台ターンテーブルが買えてしまう(笑)。
長さ1.2m位でアース線が1本付いているだけなのに、なんでこんなに高いのか(;_;)。
結局、少し高めのRCAケーブルに、鉄線をアース代わりにして使っております(^^;)。
投稿: AKA | 2019/12/03 19:58
AKAさん
コメント、お待ちしておりました。
仰るように「たかがケーブル」ですけれど、
ノイズの原因というのは何となく理解できます。
それがなぜコイルで改善できるのかは分かりませんが。(苦笑)
しかし凝りだすとキリがないので、AKAさんのように
ほどほどにしておくのが賢明な判断というものでしょう。
投稿: まこてぃん | 2019/12/04 10:03