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2019/09/23

奈良街道を歩く その3(小倉~三条)

18日は近鉄小倉駅前から京阪三条駅前まで14キロ強を歩いた。今回はほとんど都市部のため、至るところにコンビニ、商店、鉄道駅があり、全く不自由することはなかった。

スタートして間もなく、街道に面してお茶の小山園のディスプレーがあり、本社はこの奥というので思わず誘われて行ってみた。本社併設の売店で煎茶を購入したが、試飲させてもらったお茶がいまいちだったので、あまり期待しない方がいいかも。

古い街並みを行くと、右手に巨椋(おぐら)神社がいかにも由緒ありげな佇まいを見せている。

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この先、街道は大きく左に曲がり、府道69号を越えたところから登りとなる。登り切ると両側より数メートル高くなった道筋が続き、太閤堤(小倉堤)の南端部分に当たっているようだ。堤防道はこの先で削平されて一旦途切れるが、近鉄向島駅手前にも当時の堤防跡を残す場所がある。写真中央が堤防上の街道で、脇には樹齢250年以上というムクノキの大木が聳える。

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向島駅を越えて宇治川に近づくと、風情のある街道筋が残っている。写真では表現できないが、ここでも街道は周囲より数メートル高くなっている。中二階の民家は梯子型のむしこ窓が特徴らしい。

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観月橋を渡ると、伏見宿エリアに入る。

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京阪伏見桃山駅手前の団地内に伏見奉行所跡がある。江戸時代、幕府直轄領だった伏見の奉行職は、遠国奉行としては上席に位置し、旗本よりも大名が任じられることが多かったという。また、この地は慶応4年の鳥羽伏見の戦いの舞台ともなった。

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この先は伏見街道京町通となって、ほぼ平坦な道路が延々と続く。近鉄京都線を越え国道24号を横断する辺りから、以前走った京街道のルートと重複する。右折して京阪墨染駅東側で左折、その先から直違橋(すじかいばし)通となって、これまた真っ直ぐな道が延々と続く。

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京から数えて4番目の橋「四ノ橋」を渡る。親柱に「伏水街道第四橋」とあるが、伏見は古くは「伏水」とも表記されていた。良質な地下水に恵まれ、酒造りに適した土地であることが地名からも分かる。

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名神高速の高架を潜ると、右手に京都聖母学院のレンガ造りの校舎が見える。元陸軍第16師団司令本部だった建物で、疎水を挟んでひとつ西側の大通りは師団街道と呼ばれている。

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JR奈良線の踏切を渡ると稲荷駅で、旧東海道本線時代の最後の遺構である明治13年築のランプ小屋が残る。伏見稲荷は外国人旅行客の人気スポットで、周辺は外国人で溢れ返っていた。

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駅から離れるにつれ、街道は静けさを取り戻し、伏見人形の名店「丹嘉」を訪れる人も今は少ないようだが、そのうち外国人が押し寄せるときが来るかもしれない。

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この辺りから街道は本町通となり、五条通まで続いている。資料によっては伏見街道起点の五条通をもって奈良街道の起点としているが、折角の機会なのでさらに大和大路通を北上して三条まで歩き、旧東海道の終点と接続させて3日間の行程を終えた。

街道「歩き」は今回初めての経験だった。「かったるい」と感じることもあったが、走っていては気づかない遺物や風景もあり、これはこれで面白いことが分かった。また機会があれば出かけてみたい。

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