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2019/08/01

受診まで

癌が見つかったきっかけは、健康診断や人間ドックで異常があって検査を勧められたからではない。自分自身で感じていた体の異変が、もはや疑う余地がなくなった挙句に受診を決心したものだ。5月21日のことである。

今から約7年前、退職前最後の会社の健康診断で便潜血反応が出て、病院での検査を勧められていたが、当時しばしば経験した肛門からの出血のせいだと勝手に判断して、そのまま何もしないでいた。退職後は献血時の血液検査を除けば、健康診断や人間ドックは全く受けないできた。

マラソン大会から引退した後もランニングを継続し、食事内容にも十分気をつけていたので、これで病気になったら諦めるしかないという覚悟で過ごしてきた。ただ、何の根拠もないけれど、それはせめて70歳台後半以降だろうと想像していた。まさか60歳でこんな事態になるとは思いもしなかった。

最初に異変を感じたのは、昨年10月に伊勢街道を走ったときだった。走っている最中にしばしば便意を催し、コンビニ等のトイレに駆け込むものの、出るはずのものがごく少量しか、あるいは全く出ない。ガスは出るので一旦便意は収まるものの、15分から20分経つとまた同じことの繰り返しになる。

今から思えば、直腸に出来た腫瘍のため便が出にくくなっていたのだと分かるが、当時はちょっと厄介な便秘ぐらいにしか思わず、実際そのすぐ後に走った旧北陸本線廃線ランのときはそんな事態は起こらなかったし、普段のジョグや日常生活ではほとんど問題なかった。

しかし、今年春ごろからはジョグの際にもそうした現象がしばしば起こるようになり、5月に入った頃には1時間強のジョグの間に3回4回とトイレに駆け込む破目になっていた。これはいくら何でもおかしいという疑念が日に日に強まり、それが健康への根拠のない自信と、肛門や大腸を診察される抵抗感に打ち勝ったのが5月21日だったというわけだ。

ちなみに、それまでの間、整腸作用があるというビオフェルミン錠を服用してみたがあまり効果はなかった。もし、それに続いて便秘薬に手を出していたら、病院受診はずっと後になっていたに違いない。実際、手術直前に病院から下剤か便秘薬の服用を指示され、市販の便秘薬を服んでみたらある程度のお通じがあったからだ。

どうでもいいことだけれど(笑)、当ブログのアクセス数が知らない間に20万件を超えていた。

6月走行距離 50キロ
7月以降はゼロ

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コメント

随分以前から結構危うい状態だったんですねぇ。

僕は毎年人間ドックに入っています。
まぁ、人間ドック自体、どうなのかと言う意見も有りますが。
まぁ、そのお陰で専門医受診を勧められ、その紹介で生検して見つかりましたが、幸いステージ1で、手術後は抗ガン剤治療も無しで済みました。
退院から1年3ヶ月です。
親や親戚にガンが居なかったので、自分もガンはならない・・・と何の根拠の無い自信を持っていましたが、医者に聞くと一部を除き遺伝は余り関係ないのだとか。

仮にステージ2くらいで有れば再発率もまだ低いし、これからの治療は大変ですが、ランで鍛えた身体で頑張って下さい。

投稿: AKA | 2019/08/02 21:26

AKAさん
毎年の人間ドックと早期発見、早期治療。
私も当然そうすべきでしたね。
もう今となっては手遅れですが。

私はステージ3で、再発・転移の可能性は
低くないと、医師から言われています。
もう覚悟は出来ているつもりで、
今やれることを淡々とやるしかありません。

投稿: まこてぃん | 2019/08/03 08:36

まこてぃんさんの7年前の結果が現在に繋がっているのかどうか、
?ですが、きちんと生活されていたことを考えれば
去年、異変が出てきた時に気づいていればとは思います。
覚悟はできているとおっしゃってるのが、潔いというか何というか、、、。

私は30年以上下剤を服用し続けているので、
兆候がわからないかも?と懸念しております。
場所的に更に検査を躊躇してる所があります。
そこで手遅れになっても仕方ないなとは思ってますが、、、。

投稿: くー | 2019/08/03 14:14

くーさん
たとえ7年前の便潜血が擬陽性(シロ)だったとしても、
そのあと健康診断や人間ドックを受けていないので、
昨年秋まで全く気が付かなかったということですね。

恥ずかしがらずに検査を受けるか。
それが嫌ならどんな結果も甘受するか。
それは本人の選択であり責任でしょう。

投稿: まこてぃん | 2019/08/04 08:29

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