野上電鉄廃線ラン(後半)
この先の各駅跡はそれぞれ小公園として整備され、散歩する人の格好の休憩場所になっている。紀伊阪井駅跡。中央の植込みから左側がホーム跡と思われる。何とかいう郷土の偉い人の銅像が建っていたが、このあたりは棕櫚製品など地場産業が盛んな土地だったようだ。
その証拠に、付近の民家の庭先に棕櫚の木を発見。しかし、残念ながら沿線で目撃したのはこの一本だけだった。
この先で線路跡は左に90度カーブして南下し、今も現役で使われている跨線鉄橋の下を潜る。
重根(しこね)駅跡。2面2線式のホームを有し、ほとんどの列車の交換を行っていたそうだ。
すぐ西方に、勾配標の痕跡と思われる石柱が残る。
この先数百メートルの区間は宅地化により廃線跡が完全に消失してしまっているが、国道重根南交差点付近で遊歩道が再び出現、やがて幡川(はたがわ)駅跡に至る。
地元高校生の製作という壁画が展示されている。「野鉄」として地元の人々に親しまれていたことがよく分かる絵だ。
阪和自動車道高架を潜った先の春日前駅跡。買い物帰りの女性と下校途中の高校生が、それぞれに憩いの時を過ごしていた。
さらに進み、JR海南駅が正面に見えてきたところで遊歩道は終了。
線路はここから右にカーブしてJR紀勢本線に合流するように北進し、日方駅に向かっていた。
日方駅跡と思われる空き地。近々再開発が予定されているようだ。
海南駅から帰路に就く前に、駅売店で特産品の棕櫚たわしを買い求めた。髙田耕造商店の手巻き手作りで、掌サイズの「特小」だけど税込み637円もした。値段なりのことはあって、手にしっくりなじむ文字通り「やさしいたわし」だ。毎朝、スキレットを洗うのに早くも重宝している。偶然、今週のNHK大阪「おはよう関西」で、ここの製品が紹介されていた。
5月29日 ジョグ10キロ
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