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2019/03/01

『アイランド』

Island2005年、米。ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン他。アマゾンの紹介文。

2019年、リンカーンは大気汚染から救いだされ、完璧に管理された味気ない都市空間のコミュニティで暮らしている。安全で快適だけれど、退屈な日々。唯一楽しみは女性の居住棟で暮らすジョーダンとの心はずむ会話だけ…。ここで暮らす人々の夢は、地上最高の楽園「アイランド」へ行くこと、ときどき行われる抽選会が彼らの最大の関心事だ。
しかしリンカーンはある日ふとしたことから、この都市空間の恐るべき真実を知ってしまう。逃げることだけが生き延びる手段と知った彼は、ジョーダンとともに決死の脱出に挑む! 二人を捕獲するために組織された大規模なセキュリティーチームの容赦ない追跡、陸・空を駆け巡る息詰まる攻防! 果たして彼らは、生き残るために、そして仲間を救うために逃げ延びることができるのか!?(引用終わり)

本作が製作された2005年時点では「近未来」とされていた2019年に既に入ってしまっている。この映画で描かれたようなことは現実になっていないものの、最近も世界中に大きな衝撃をもたらした出来事が中国で起きたばかりだ。

これだけでは何のことか分からない(笑)。以下はネタバレを含む感想である。

2月27日 ジョグ10キロ
月間走行 150キロ
3月 1日 ジョグ10キロ

主人公たちは実は臓器移植や生殖医療のために「生産」された「製品」であり、「アイランドに行く」というのは、契約した「本人」に臓器提供するために死ぬこと、あるいは代理出産してその直後に殺されることに他ならないのだ。

前に観たカズオ・イシグロ原作の『わたしを離さないで』と同じような設定であるが、テイストは随分違っていて、前半はSFサスペンス映画、途中からはアクション映画となり、ド派手なカーチェイスや空中戦が繰り広げられる。

いかにもハリウッドという展開には唖然とするが、それでも単純なアクションものとは一線を画している。単なるコピーのはずのクローンが、「本人」の経験や記憶を追体験するようになるばかりか、人間同様の、いやそれ以上の正義感や愛情を育むという物語は、なかなか深いものがあった。

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