映画『去年の冬、きみと別れ』
2018年、製作委員会。岩田剛典、山本美月、斎藤工、北村一輝ほか。公式サイトの紹介文。
最愛の女性との結婚を控える記者=耶雲(岩田剛典)が狙う大物は、一年前、世間を騒がせた猟奇殺人事件の容疑者=天才カメラマンの木原坂(斎藤工)。真相に近付く耶雲だったが、木原坂の危険な罠は婚約者=百合子(山本美月)にまで及んでしまう。愛する人をこの手に取り戻すため、木原坂の罠にハマっていく耶雲の運命は――?(引用終わり)
中村文則の同名小説を映画化したもの。原作から大幅に設定を変えているものの、事件の核心部分はほぼ忠実に映像化され、むしろ構成が複雑な原作以上にサスペンスを感じさせ、独立した映画作品としてもなかなか良く出来ている。
原作を先に読んでいたので、最後のドンデン返しは予想どおりだったが、知らずに観たら確かに「すべての人がこの罠にハマる」だろう。しかし、原作と同様、単なるサイコサスペンスにとどまらず、愛を貫くことの重さといったことについても考えさせられる。
主演の岩田剛典は端正な顔立ちで、正体不明のライターを好演しているが、主人公の本当のキャラクターを演じるにはやや迫力不足だ。しかし、斎藤工、北村一輝など個性派が脇をしっかり固め、巧みな映像表現やテンポ感良い編集も相俟って、最後まで全く隙のない作品に仕上がっている。
1月7、9日 ジョグ10キロ
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