『オデッサ・ファイル』
1974年、米。ロナルド・ニーム監督。ジョン・ヴォイト主演。アマゾンの紹介文。
F・フォーサイスのベストセラー小説を原作にした第一級ポリティカル・サスペンス。ケネディ暗殺のニュースが流れた年、彼の危険な旅は始まった。
ジャーナリストのミラーは、自殺したある老人の日記を偶然手に入れる。その日記には、ナチスSSの幹部でユダヤ人強制収容所司令官だったロシュマンに関する犯罪が書かれていた。ロシュマンが名前を偽り、ドイツ国内で安穏と暮らしていることを知ったミラーは命の危険を冒して調査を始める。(引用終わり)
映画ネタは久々だ。全然観ていなかったわけではないが、このところなぜか用事が立て込んでいて、あまり映画を観る時間が取れなかった。まあ、それはそれで喜ぶべきことなのだろうけど。(苦笑)
フォーサイス原作の重厚なサスペンスと言えば、前に観た『ジャッカルの日』を思い出す。本作も同様のテイストで、クライマックスに向けてひたひたと高まる緊張感は、まさに手に汗を握らせる。特に、元ナチス隊員になりすましてオデッサのメンバーに接触するシーンは堪らない。
主人公が必死にロシュマンを探り出すストーリーの途中から、ただジャーナリストの功名心だけでは、その命知らずの行動の理由にならないと感じ始める。その答えはラストになってようやく明かされるが、それを暗示するようなジャケット写真はちょっといただけない。
ところで、ジョン・ヴォイトの出演する映画を前に観たような気がすると思っていたら、『真夜中のカーボーイ』で、テキサスからカウボーイの格好のままNYに出て来たジョーを演じていたのだった。全く対照的な役柄ながら、子供っぽいところはあるがどこか憎めない男を、ここでも好演している。
12月11日 ジョグ10キロ
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