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2018/12/15

アンテナ屋内配線を変更

我が家のテレビアンテナは、地上デジタルは建物障害による難視聴対策のため、自治会が近鉄ケーブルネットワーク(KCN)と契約して、パススルー方式で伝送されている。BSは自分でベランダにパラボラアンテナを設置し、同軸ケーブルで屋内に引き込んでいる。

うちは2世帯同居で、地上波はテレビ、FM合わせて10箇所、BSは4箇所に分配して視聴している。そのため、それぞれにブースターを設置してあるが、この2、3年だろうか、特に夏場の日中など気温が高いときに、地デジの一部チャンネルで信号レベルが低下し、モザイク状ノイズが出たり、全く映らなくなるという不具合が発生していた。

最近、両親の世帯がテレビを買い替えたところ、初期設定で地デジの一部チャンネルが映らなかったこともあって抜本的対策を迫られた。素人考えではブースターの性能不足が原因で、もう一段ブースターを増設するか、もっと増幅度の高いブースターに取り替えるしかないと思っていたが、KCNに出張調査を依頼したところ、意外なことに屋内配線に原因があることが分かった。

家を建てたのは平成のはじめ頃だから、地上波の同軸ケーブルは5C2VというVHF、UHF対応のものが使われている。もともと古い規格のうえ、経年劣化により信号の減衰が激しくなった可能性があるとのことだった。さらに、室内のテレビ端子も、芯線が露出した古い形状のもので、これも好ましくないという。

対策としてはケーブルと端子を全部取り替えるのが最も有効だが、既存住宅でそれは不可能に近い。屋内に露出する形で新たなケーブルを敷設するのも大変だし、見栄えも良くない。

しかし、もうひとつ別の方法があると、KCNが提案してくれたのが、BSとの混合伝送という方法である。幸い、BSの方はそれに対応した5CFBという上位規格のケーブルが使われているので、ブースターの出力側でBSと地デジを一旦混合させ、それを分配した信号を5CFBケーブルで各部屋に送り、テレビの手前でBSと地デジに分波するというものだ。BSは居間など視聴頻度の高い部屋に配線してあるから、対策としてかなり有効だろう。

ざっと工事の見積もりをしてもらったが、かなりの金額になりそうだったので、自分で工事することにした。必要な機材は家電量販店とホームセンターで調達できた。屋根裏に潜り込んで奮闘すること約半日。夏場でなかったのが幸いだ。対策箇所の信号レベルは格段に上昇し、両親の新しいテレビでも全てのチャンネルの受信設定が完了した。

これで夏場に不具合が生じなければ大成功というわけだが、実はもうひとつ不安があって、将来もし4Kや8Kの放送を視聴しようとしたら、再び同じことが起きるのが避けられないことだ。4K8Kではさらに高い周波数帯域を使用するため減衰が激しく、もっと上位規格の機材やケーブルに取り替えないと、4Kの一部や8Kは映らないそうだ。

これは我が家だけの問題ではなく、全国の既存住宅やマンションなどでも起こりうる話だ。4Kテレビを買ったものの、既存のBSコンセントに繋いでも一部チャンネルが映らない不具合が生じる。一戸建てではアンテナや屋内配線の交換、マンションだと共同視聴システムの改修か、さもなくば個人で別途アンテナや屋内配線を設置する必要がある。

そういう課題を抱える4K8K放送だが、家電メーカーは新たな収益源と期待して、こぞって派手な宣伝を打っている。しかし、前にも書いたように、そもそも4K8Kテレビが本格的に普及することはないだろうと睨んでいる。畳一枚ほどの大画面で観ればその違いが分かるのかもしれないが、そんなシロモノに大枚のカネをはたくのは一部富裕層だけではないか。貧乏人の僻みかもしれないが、昔のブラウン管テレビのアナログ映像に比べたら、今の地デジでもまさに月とスッポン、これで十分ではないかと思うのだ。

12月13日 ジョグ10キロ
12月15日 LSD40キロ

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