『007/危機一発』
1963年、英。ショーン・コネリー、ダニエラ・ビアンキほか。アマゾンの紹介文。
ソ連の暗号解読機“レクター”を引き渡すことを条件に、イギリスに亡命を望む謎の女、タチアナがボンドに接触。しかしその陰には世界的な犯罪組織“スペクター”の恐るべき陰謀があった……。ボンドは罠と知りつつイスタンブールに向かう!
1960年代の東西における冷戦構造を背景に、ジェームズ・ボンドの存在を決定づけたシリーズ屈指の名作。ボンドの危機を救うアタッシェケースも大活躍。日本では『007/危機一発』のタイトルで初公開。スパイ映画らしいシリアスな展開に国内では評価の高い作品だ!(引用終わり)
原題および原作名は From Russia with Love (ロシアより愛をこめて)。再公開時にはその邦題が使われたが、当初公開時につけられた「危機一発」というタイトルは、あえて「一髪」としなかったところがミソで、その後も同じ漢字を用いた邦題タイトルの作品は数多く、本作の影響力の大きさを物語っている。
007シリーズ第2作にして、最高傑作との呼び声の高い作品である。ソ連情報部との対決、その狭間に現れる謎の美女、武器を仕込んだアタッシェケース、オリエント急行とともに疾走するサスペンスなど、シリーズに共通する見どころが早くも満載となっている。
しかしながら、背景となる東西冷戦構造のみならず、オープニング映像をはじめとする、お色気を強調した女性の扱われ方などに、いかにもひと昔前に作られた映画という印象は拭えない。ダニエラ・ビアンキの可憐さは本作の大きな魅力のひとつであるが、指示されるままに動くだけで、主体性が全くない女性という設定なのが残念だ。
12月29日 ジョグ10キロ
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