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2018/09/16

『スタンド・バイ・ミー』

Standbyme1986年、米。ロブ・ライナー監督。アマゾンの紹介文。

1959年オレゴンの小さな町。文学少年ゴーディをはじめとする12才の仲良し4人組は、行方不明になった少年が列車に轢かれて野ざらしになっているという情報を手にする。死体を発見すれば一躍ヒーローになれる! 4人は不安と興奮を胸に未知への旅に出る。たった2日間のこの冒険が、少年たちの心に忘れえぬ思い出を残した……。(引用終わり)

スティーヴン・キング原作。あまりに有名なテーマ曲以外、内容は全く知らなかったが、男の子なら誰もが共感する甘酸っぱい青春のひとコマを、オレゴンの美しい自然をバックに詩情豊かに描いた名作である。

列車に轢かれた死体を見つけて有名人になりたいと、冒険を思い立った仲良し4人組だったが、途中からは冒険そのものが目的と化していく。鉄橋の上で列車に出くわしたり、近道しようと渡った沼でヒルに食われたりと、散々な目に遭いつつも、4人の絆は次第に深まっていく。

ついに死体を発見し、追いかけて来た年長の不良グループも退けた4人だったが、帰る頃にはもうすっかり大人へと変身していた。町に帰ってからの別れは実にあっさりしたもので、その後はそれぞれの進路を辿り、出会うこともなかったようだ。長じて弁護士となったクリスが殺害されたことを知ったゴーディの回想と語りで、映画が進行する形をとっている。

4人の中では最も冷静沈着、かつ思い遣りもある人格者、クリス役を演じたリヴァー・フェニックスの演技が素晴らしい。野宿している時、給食費盗難事件の真相を涙ながらにゴーディに語るシーンは胸に迫る。残念ながら、薬物過剰摂取のため惜しくも23歳で亡くなったそうだ。なお、ホアキン・フェニックスは彼の弟である。

9月15日 ジョグ10キロ

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