『ボーン・アイデンティティー』
2002年、米。ダグ・リーマン監督。マット・デイモン主演。アマゾンの紹介文。
海上を漂っていた瀕死の男(マット・デイモン)がイタリア漁船に救われる。語学に堪能で、自己を守るための武術と頭脳に優れている彼だったが、記憶を喪失し、自分の名前や経歴すら思い出せない。唯一残されていた銀行の名前と貸金庫の番号から、スイスへ赴いた。そこには“ジェイソン・ボーン”名義の身分証明書と他にさまざまな国籍のパスポート、大量の現金、拳銃が眠っていた…。そして、時を同じくして、アメリカではCIAが彼を抹殺する指令を出していた――(引用終わり)
タイトルだけは聞いたことがあって、遺骨のDNAを鑑定して人物を特定するとかの、ちょっとホラーめいたサスペンスものかと思っていたが、全く違っていた(そういう勘違い、かなり多い・笑)。
ロバート・ラドラムの小説『暗殺者』(原題The Bourne Identity )に基づく、正統派のスパイ・アクションもので、「ボーン」は骨ではなく、主人公の名前(工作員としての偽名)だった。ちなみに、ジェイソン・ボーンはイニシャルがJ・Bで、ジェイムズ・ボンドと同じという指摘がある。
ボーンが何らかの事情でミッションに失敗したCIA工作員であるらしいことが、比較的早い段階で判明するので、全体のストーリーはそれほど複雑なものではない。しかし、記憶喪失に陥っていたボーンが事の真相を探り出すまでのスリリングな過程を、偶然ボーンと同行することになったマリーとともに、観客も追体験していくことになる。
全体的なテンポ感、スピーディなカット割が素晴らしく、迫力あるカーチェイスシーンのみならず、一瞬も弛緩することのないサスペンスが続く。DVDで観たので、スローで見直したり、時折止めて休憩したりしたけれど、劇場で一気に観たら大変疲れるだろうな。(笑)
スピンオフも含めて続篇が都合4作も作られているので、機会があれば観てみたい。
8月12日 LSD20キロ
8月14日 ジョグ10キロ
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント