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2018/07/03

『パンク侍、斬られて候』

Punksamurai2018年、dTV企画制作。東映配給。綾野剛、北川景子ほか。町田康原作の同名小説を実写映画化。公式サイトの紹介文。

ある日、とある街道に一人の浪人があらわれ、巡礼の物乞いを突如斬りつける。自らを“超人的剣客”と表すその浪人の名は掛十之進(綾野剛)。掛は「この者たちは、いずれこの土地に恐るべき災いをもたらす」と語るが…。次々とあらわれるクセもの12人。ある隠密ミッションの発令によって始まる前代未聞のハッタリ合戦。そして一人の女をめぐる恋の行方と、一人の猿が語り出す驚きの秘密。今、あなたの想像をはるかに超える、驚天動地の戦いが始まる!(引用終わり)

この紹介文を読んでも何が何だかさっぱり分からない。それもそのはず、主演の綾野剛ですらクランクアップ後に、「毎日、『なんだこの映画』ってみんなで笑いながら作りました。今の時点でも一体この映画がどんな映画になるのか、全く想像がつきません」とコメントしている。

まあ簡単に言ってしまえば、主席家老と次席家老が対立する小藩を舞台に、新興宗教団体「腹ふり党」の討伐を口実に仕官を目論む自称「超人的剣客」の浪人ら、総勢12人ものクセ者たちが入り乱れる、風刺ありギャグありのハチャメチャ時代劇といったところ。いや、まだ分からないか。(笑)

出世と保身のためなら汚い手も平気で使う連中に、怪しげな新興宗教にいとも簡単に騙される民衆。そこに、現代社会に対する痛烈な皮肉を感じ取ることは出来るが、それだけだとしたらやや上っ面な印象は拭えない。一方で結末だけは意外にまともだが、かえって違和感がある。

まあその辺りはサラッと流して、奇想天外なストーリーと、ブラックなジョーク、そこを狙ったか若干チープなCG映像などを、単純に楽しめば良いのだろう。途中でついて行けなくなるかと心配していたが、意外にも全く退屈することなく、131分の尺がむしろ短く感じられた。

主要登場人物で唯一の女性「ろん」役の北川景子が、むさ苦しい男どもの中で「掃き溜めに鶴」の美貌を放っていたことは言うまでもない。(笑)

7月1、3日 ジョグ10キロ

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