『ブレードランナー 2049』
2017年、米。ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォードほか。公式サイトの紹介文。
2049年、貧困と病気が蔓延するカリフォルニア。人間と見分けのつかない《レプリカント》が労働力として製造され、人間社会と危うい共存関係を保っていた。危険な《レプリカント》を取り締まる捜査官は《ブレードランナー》と呼ばれ、2つの社会の均衡と秩序を守っていた―。
LA市警のブレードランナー“K”(R・ゴズリング)は、ある事件の捜査中に、《レプリカント》開発に力を注ぐウォレス社の【巨大な陰謀】を知ると共に、その闇を暴く鍵となる男にたどり着く。彼は、かつて優秀なブレードランナーとして活躍していたが、ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消し、30年間行方不明になっていた男、デッカード(H・フォード)だった。
いったい彼は何を知ってしまったのか? デッカードが命をかけて守り続けてきた〈秘密〉―人間と《レプリカント》、2つの世界の秩序を崩壊させ、人類存亡に関わる〈真実〉が今、明かされようとしている。(引用終わり)
前作から30年後のLAを舞台に、更に進化したレプリカントと人間社会との危うい両立が脅かされる事態が出来するという設定。基本的に前作の世界観を踏襲しながら、人類存亡にかかわる危機感をより強く感じさせる一方で、映像や音声は洗練されたというのか、前作の一種独特な猥雑で不穏な空気感は薄まっている。
ただ、比較的最近に前作を観て、今回の粗筋も予め把握した上でもなお、ストーリー展開が追いづらいように感じた。全体的に説明が極端に少なく、無言、無音の静止画のような映像が続くかと思いきや、カギとなる部分は思いがけないほど短く、全く油断がならないのだ。全体的なストーリーはそれほど複雑ではないのだけれど。
俳優陣では、ハリソン・フォードがさすがの貫録を見せているし、ウォレスの片腕イヴ役のシルヴィア・フークスの底知れぬ恐ろしさと、それと対照的な、AI(人工知能)ジョイ役のアナ・デ・アルマスの可憐さが印象的だった。ジョイを起動(?)する際には、プロコフィエフ「ピーターと狼」の軽快なメロディが大変効果的に使われている。
7月29日 ジョグ10キロ
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