肉体的援助
少女相手にいかがわしい行為に及ぶという話ではない(笑)。野球の話である。
昨日、佐藤薬品スタジアム(県営橿原球場)でオリックス対ソフトバンクのウェスタンリーグ公式戦があり、約4年ぶりの野球観戦に出かけた。試合そのものは両軍とも投手の制球が定まらず、締りのない乱打戦になってしまったが、途中で珍しいプレーが起きたのだ。
詳しくは覚えていないが、試合中盤のソフトバンクの攻撃で、二塁走者グラシアルが、後続打者のライト前ヒットで一挙本塁を陥れようとし、これを制止しようと両手を広げる三塁ベースコーチ井出と接触してしまったのだ。グラシアルはそのまま本塁に突入するも、はるか手前で捕手にタッチされてアウト。
…と思いきや、しばらくして主審梅木が場内放送のマイクを持ち、「ベースコーチが走者を肉体的に援助したと判定し、走者アウトで試合を再開する」旨の説明を行ったのだ。「肉体的援助」などという反則は初めて聞いたが、公認野球規則 6.01(a) 8 によれば、「三塁または一塁のベースコーチが走者に触れるかまたは支えるかして、走者の三塁または一塁への帰塁あるいはそれらの離塁を肉体的に援助したと審判員が認めた場合」、走者によるインターフェア(守備妨害)が宣告され、走者はアウトとなる。
マラソンでも選手に接触すると「助力」とみなされ、失格となることがあるのと同じようなものだろうか。調べてみると、何年かに一度起こるぐらいの珍プレーのようだ。井出コーチは実は2012年にも一軍公式戦で同じ反則を犯しているが、今回に限ってはコーチの制止を無視したグラシアルに非があると思う。もしハリさんが監督だったら、「喝!」と叫んで、即座に選手交代を告げただろう。
写真はそのプレーの時のものではない。それにしても、もう名前を知っているのは監督・コーチ陣しかいなくなってしまった。(泣)
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