« 『真昼の決闘』 | トップページ | 『欲望という名の電車』 »

2018/01/27

『ジャッカルの日』

Jackal1973年、米。エドワード・フォックス他。アマゾンの紹介文。

1960年代のフランス。ド・ゴール政権に不満を持つ秘密軍事組織OASは、大統領暗殺を目論むが、ことごとく失敗に終わってしまう。そこで、OASは最後の手段として、凄腕の殺し屋ジャッカルにド・ゴール暗殺を依頼する。この計画をいち早く察知したフランス警察のルベル警視はジャッカルの暗殺計画に立ち向かうが、ジャッカルの照準は着実にド・ゴールを追いつめていく・・・。(引用終わり)

フレデリック・フォーサイスの同名小説の映画化。暗殺計画そのものはもちろん、武器や変装の小道具といったディテールに至るまで大変リアルであり、実際に起きた事件のドキュメンタリーと錯覚しそうになるほどである。

ジャッカルの正体は結局最後まで分からないままであるが、その得体の知れない雰囲気や冷徹非情な仕事ぶりは、正にプロの殺し屋である。一方、ルベル警視の捜査は愚直なまでに正攻法ながら、水も漏らさぬほど徹底したもので、この両者の対決が同時並行で進行し、手に汗握るような緊張感を高めていく。

クライマックスの対決シーンそのものは僅か数秒でしかないが、そこに至るまでのジャッカルの綿密な準備ぶりと、それを嗅ぎ出す地道な捜査との対決、駆け引きそのものが、本作の見どころと言えるだろう。

なお、アメリカ映画にもかかわらず、仏伊英3か国でロケを行い、ヨーロッパの俳優陣も起用するなど、渋いヨーロッパ映画のようなテイストを漂わせているのも特筆される。

1月25、27日 ジョグ10キロ

|

« 『真昼の決闘』 | トップページ | 『欲望という名の電車』 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『ジャッカルの日』:

« 『真昼の決闘』 | トップページ | 『欲望という名の電車』 »