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2017/11/03

東海道を走る その19(桑名~四日市)

桑名駅から東に1キロ強走って、渡し場跡に到着。昭和34年の伊勢湾台風で甚大な被害を受けたため、渡し場の前には頑丈な堤防が築かれている。

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広重の「桑名」は、桑名城を背景に、渡し場に着いて帆を下した船を描く。

Kuwana

この画にもある桑名城の物見櫓、播龍櫓(ばんりゅうろ)が復元されている。実際の用途は水門管理所とのことである。

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ここから南に進むと、桑名城の石垣が残り、一帯は「歴史を語る公園」となっている。

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桑名市博物館前に古い道標が移設されていて、「右 京いせ道」「左 江戸道」とある。案内板には元位置不詳とあるが、方角から考えると江戸方面からの進路が南から西に曲がる角以外になく、桑名宿内では3箇所のうちのいずれかと思われる。

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市街地を進むと街道特有の枡形があり、右へ左へ何度も曲がる。その先の八幡神社の前に天保13年の道標がある。「右 きゃういせみち」「左 ふなばみち」とあり、後者は渡し場のことだろうから、これも前の道標と同じ位置関係にある。

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宿場の京方口(西口)に当たる矢田立場跡には、火の見櫓が復元されている。

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員弁(いなべ)川を渡ると、江戸から97里の一里塚跡がある。宮で89里だったので、七里の渡しを通算しているのだ。その先、近鉄伊勢朝日駅付近で1日目の行程を終え、電車で桑名まで戻って駅前のホテルに宿泊する。泉鏡花の同名の小説に登場した「歌行燈」で、桑名名物の焼き蛤をアテに地酒を頂いた。

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ところで、「その手は桑名の焼き蛤」と言うが、桑名名物は本当は時雨蛤(佃煮)で、焼き蛤は西隣の富田辺りの名物とのこと。西から来た旅人がもうそこで焼き蛤を食べてきて、桑名でまた蛤を勧められても、「その手は食わない」ということのようだ。

翌朝、再び伊勢朝日駅前からスタート。単調な一本道をひたすら進み、朝明(あさけ)川を渡る。JR、近鉄、三岐の3線が集まる所が富田である。「その手」はもう食ったので、ここは何も食べずに通過する。(笑)

さらに進んで海蔵川、三滝川を渡ると、四日市宿に入る。広重の「四日市」は、三滝川の河原で菅笠を風に飛ばされて慌てる旅人をユーモラスに描く。

Yokkaichi

現在の三滝川の様子。広重の画で左遠方に見えている船の帆柱に代わって、コンビナートの煙突が聳えている。

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宿場の真ん中辺りに文化7年の道標が残されている。しかし、残念ながらこの先の街道は既に失われ、迂回を余儀なくされる。

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四日市宿を出た辺りで、愛らしい道標が大切に保存されていた。「猿丸太夫名歌古跡すい澤へ是ヨリ三里」とある。百人一首の歌に詠まれた「奥山」とは、この近くの水沢だというのだが、確たる根拠はないようだ。

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この先に日永一里塚の跡がある。江戸からちょうど100里。往時の旅人も、ある種の感慨を催したに違いない。かつての松並木の名残りの松を仰ぎ見たあと、とあるラーメン店で昼食休憩する。

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間もなく、日永追分に到着。左が伊勢、右が京の重要な分岐点だ。弥次さん喜多さんなど、お伊勢参りの旅人とはここでお別れである。

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嘉永2年の立派な道標があり、独特の書体で「右 京大坂道」「左 いせ参宮道」などとある。また、「追分鳥居の水」が相当な水量で湧き出ていたので、ボトルに詰めさせてもらった。鈴鹿山系の伏流水とのことで、とてもまろやかな味だった。

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11月2日 ジョグ10キロ

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コメント

去年の夏、関から四日市まで歩きました。
日永追分も逆からみると違った印象です。
鳥居の水?全然覚えてないです。素通りしたかな。(^^;

投稿: くー | 2017/11/03 17:22

くーさん
関から四日市、結構な距離ですね。
水場は地面ぐらいの高さにあり、
前面の道路からはよく見えません。
鳥居の下から石段を下りていきます。

投稿: まこてぃん | 2017/11/04 09:15

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