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2017/09/01

『ザ・ウォーク』

The_walk2015年、米。ロバート・ゼメキス監督。アマゾンの紹介文。

1973年、フィリップはストリート・パフォーマーとして日銭を稼いでいた。ある日、歯医者の待合室で見た雑誌記事が彼の運命を変える。完成すれば世界最高層となる、ニューヨーク、ワールド・トレードセンター。そのツインタワーの屋上の間にワイヤーを架けて歩く・・・。フィリップは危険を承知で、この"夢"を実現させようと猛烈な勢いで走り始める。そして1974年8月6日、フィリップは"共犯者"たちと一世一代のパフォーマンスに挑む。だが彼らの行く手には、相次ぐ想定外のトラブルが待ち受けていたのであった。(引用終わり)

高所恐怖症というほどではないけれど、高い場所はやはり苦手である。映画の中では1メートルの高さでもパニックになるという「超」のつく高所恐怖症の数学教師が、「共犯者」として登場していて、これはなかなかシャレが利いている。

そこへ行くと、命綱なしで地上411メートルの綱渡りを敢行し、最後には綱の上に寝そべってみせる主人公の神経は、一体どうなっているのだろう。夢がまさに実現している瞬間には、もはや怖いという感覚など消え失せるのだろうか。

既に失われたWTCの映像は、当然VFXを駆使して合成したものだろうが、スケール感たっぷりで非常に良く出来ている。うちのTVで2D版を観るだけでも手に汗握る迫力があったが、3D版も劇場公開されていたそうで、想像するだけでも足がすくむ。(苦笑)

映画のクライマックスは当然、最後のWTCの綱渡りの場面だが、そこに至るまでの綿密な準備過程や、さらには前史であるパリでの大道芸人時代から、尊敬する師匠との出会いによるフィリップの成長、そして美術学校生アニーとの恋愛など、ドラマとしても見どころ十分で、バランスのとれた良質な娯楽作品に仕上がっている。

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