『明日への遺言』
2007年、製作委員会。小泉尭史監督。藤田まこと主演。アマゾンの紹介文。
第二次世界大戦終了後、元東海軍司令官・岡田資(たすく)中将は、名古屋空襲時における一般民衆への無差別爆撃を実行した米軍搭乗員処刑の罪に問われ、B級戦犯として裁判にかけられた。岡田中将の弁護人であるフェザーストーンと相対するバーネット検察官、裁判長のラップ大佐をはじめ、裁判を行うのは戦勝国アメリカ。
そんな中、岡田中将は、自己の信念を曲げることなく、すべての責任は指示を下した自分にあると主張。法廷闘争を法における戦い「法戦」と呼び、あくまで戦い抜こうと立ち向かう。部下を守り全責任を負う覚悟を見せる岡田中将の潔い姿は、次第に、敵国の検事や裁判官をはじめ法廷内にいるすべての人を魅了し心動かしていく…。(引用終わり)
タイトルすら知らなかったけれども、あるところで紹介されていたので観てみた。戦犯裁判という重い内容で、ほとんどが法廷や留置場のシーンであり、多分途中で眠気を催すだろうと予想していた。
しかし、全くそんなことはなく、最後まで集中して観ることが出来た。作中の弁護士、検事、裁判官と同様、観ているこちらまで、岡田中将の強い信念と潔い態度に感銘を受けてしまったのだ。小泉監督が15年かけて構想を練ったというだけのことはある。藤田まことも抑制の効いた良い演技を見せている。
今日の日本で、岡田中将のような人物には滅多にお目にかかれない。とにかく他人に責任をなすりつけ、自分が安全な場所にいると知るや居丈高になる。新聞やテレビのニュースを見ていると、そういう輩ばかりが登場するので、彼の清々しい生き方がとても新鮮に映る。
8月24日 ジョグ10キロ
8月26日 LSD20キロ
月間走行 157キロ
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