『天国から来たチャンピオン』
1978年、米。ウォーレン・ビーティ製作、共同脚本、共同監督、主演。アマゾンの紹介文。
ロサンゼルス・ラムズのクォーターバック、ジョー・ペンドルトン(ウォーレン・ビーティ)は交通事故で死亡し、天国からのお迎えと共に天国へ旅立つ。ただ、それは間違いだと分かり、ジョーは殺されたばかりの財界の大物ファーンズワースの体を使って地上へと戻される。そんな彼の前に、美しいイギリス人女性ベティ(ジュリー・クリスティ)が現れ、ジョーは恋に落ちる。ラムズへ戻ろうとトレーニングを続けるジョーだが、ファーンズワースの体を使える期限が終わりを告げ…。(引用終わり、一部加筆)
『月の満ち欠け』の中に出て来て興味を持ったので観てみた。タイトルの「チャンピオン」というのは、元々アメフトではなくボクシングを題材に製作する予定だったからと思われるが、邦題がなぜそのままになったのかは分からない。
『月の…』はかつて愛した男に再会したい一念で生まれ変わる女性の物語だったが、こちらはいかにもアメリカらしく、クォーターバックとしてスーパーボウルに出場したいという願望が、いったん死にかけた主人公の魂を地上へと戻す。原題 Heaven can wait のとおり、念ずれば天国は待ってくれるのかもしれない。
ただ、主演のウォーレン・ビーティが一人何役も兼ね、ファーンズワースの体を借りたジョーが、外見上も全くジョーであるのは物語の設定と矛盾している。また、ジョーにはまだ50年の余命があったはずなのに、最後はそれがどこかに行ってしまったりと、ちぐはぐな部分がある。しかし、まあそんなカタイことは言わずに、ファンタジックなラブストーリーとして楽しめばよいのだろう。コミカルな部分や思わずホロリとさせられる箇所もあって、なかなか良く出来た作品だった。
8月22日 ジョグ10キロ
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