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2017/06/30

『後妻業の女』

Gosai2016年、製作委員会。大竹しのぶ、豊川悦司、他。allcinema の紹介文。

結婚相談所主催の婚活パーティで老人たちを虜にし、狙い通りに中瀬耕造(津川雅彦)と結婚した武内小夜子(大竹しのぶ)。2年後、耕造は脳梗塞で入院するとほどなく他界。葬儀の席で小夜子が耕造の2人の娘、朋美(尾野真千子)と尚子(長谷川京子)に突きつけたのは、全財産を小夜子に遺すと記された“遺言公正証書”だった。とうてい納得いかない朋美は同級生の弁護士に小夜子のことを調べてもらう。すると、小夜子が裕福な老人の後妻に入っては全財産を巻き上げるということを生業とする“後妻業の女”と判明。しかもそれを背後で操っていたのが結婚相談所の所長、柏木亨(豊川悦司)だったのだ。朋美は裏社会の探偵・本多芳則(永瀬正敏)とともに2人を追及していく。そんな中、次なるターゲットとなる不動産王・舟山喜春(笑福亭鶴瓶)に近づいていく武内小夜子だったが…。(引用終わり)

黒川博行著『後妻業』を映画化したもの。全くの偶然だが、これを地で行ったような事件の裁判が、京都地裁でちょうど始まったところだ。小説はこの事件を予言していたと評判になったが、いずれにしても、「真実は小説より奇なり」とはよく言ったものだ。

本作ではその騙しの手口の詳細はもちろん、それにまんまと嵌ってしまう老人たちの事情もリアルに描かれている。カネは持っていても、妻に先立たれたり独身だったりで、心の中はとても寂しい。そこに巧みに付け込む「後妻業」は、高齢化時代の仇花というべきか。

ただ、全篇を通じて受けるイメージは、犯罪ドキュメンタリーというよりは、ブラックコメディのようであり、カネと色に振り回される人間の悲しい性が透けて見える。同じ黒川氏の「厄病神」シリーズも似たようなテイストだが、さらに言えば井原西鶴以来の大阪文芸の伝統と言えるかもしれない。

ただ、結末のストーリーは頂けなかった。カラッと明るく終わりたいのは分かるが、ほとんど荒唐無稽に近く、それまでの折角のリアリティを台無しにしているような気がする。

6月28、30日 ジョグ10キロ
月間走行    205キロ

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2017/06/27

ブルックナー・エキスプレスウェイ

前回の記事でブルックナーの交響曲第7番が登場した。それで思い出したのだが、以前ニューヨークシティマラソンを走った際、ブルックナー・エキスプレスウェイ(以下「BE」という。)なる高速道路があることが分かった。その詳細が新たに判明したので追記しておく。

1.BEは0号線から9号線まであり、いずれも長大な延長距離を有する。最も長い8号線は、起点から終点まで通常約1時間20分を要する。そのため、「BEは道路界のウワバミ」と揶揄されることがある。

2.なお、9号線は第3工区まで完成したところで、設計者の死去により工事が中止。最終第4工区の概略設計図は残されているが、現状でも道路としての完成度は8号線までに勝るとも劣らないとされる。

3.各道路は完成直後からルート改変が相次いでいる。そのため、オリジナル・ルート以外にも、改変責任者の名前を冠した「ハース・ルート」や「ノヴァーク・ルート」など各種のルートが存在し、時代に応じて人気のルートが変わることもあって、非常に複雑な様相を呈している。

4.各道路の起点付近では濃い霧が発生することが多く、信号が見づらい場合もあることから注意が必要である。

5.レーン間にある白線は通常は等間隔であるが、BEの場合、同じ長さを2等分、3等分した白線が交互に続く箇所があるので、惑わされないようにする必要がある。

6.高速道路であるにもかかわらず、何もない場所に突如として「全車両一旦停止」の標識があり、数秒間の停止を余儀なくされる。その設置理由は現在もよく分かっていない。

7.路肩には起点からの距離以外にも、何かの数をカウントしたものと思しき数字標識が数多く設置されている。これについても設置理由はよく分からない。

8.なお、さらに詳しいことについては、日本の高名な道路評論家である金子某氏の著書『こだわり派のための徹底分析 ブルックナー・エキスプレスウェイ』を参照のこと。

6月26日 ジョグ10キロ

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2017/06/24

『夏の嵐』

Senso1954年、伊。ルキノ・ヴィスコンティ監督。アリダ・ヴァリ、ファーリー・グレンジャー他。アマゾンの紹介文。

1866年、対オーストリアの戦況も厳しいイタリア・ヴェニス。愛国運動の指導者で従弟のロベルトとオーストリア将校フランツとの諍いがきっかけで、リヴィア・セルピエーリ伯爵夫人はフランツと道ならぬ恋に落ちてしまう。その後別荘に移ったリヴィアのもとに、流刑の身となっていたロベルトがあらわれ、運動の軍資金の保管を託していくが、フランツの離隊を望むリヴィアは、賄賂が必要だという恋人にその金を渡してしまう。そしてある日恋しさのあまりフランツを訪ねたリヴィアが見たものは・・・。(引用終わり)

ヴィスコンティ作品は、同じくヴェニスを舞台に、作曲家マーラーをモデルにした『ベニスに死す』以来だが、ここでも将校の名前がフランツ・マーラーだというから、よほどお気に入りなのだろう。

本作でもまた、音楽が重要な役割を果たしている。全篇を通して、ブルックナーの交響曲第7番第1、第2楽章が効果的に使われている。聖俗の対極というべきか、不倫を扱った内容とは正反対の音楽であるにもかかわらず、である。

また、冒頭は当地のフェニーチェ劇場で演じられるヴェルディのオペラ『イル・トロヴァトーレ』のシーンから始まる。「決闘」で始まり、「復讐」で終わるこのオペラと、シチュエーションは異なるものの、この映画が同じ題材を扱っているのは、けっして偶然ではないだろう。

それにしても、どのシーンも本当に「絵に描いた」ように完成されている。迫力ある戦闘シーンですらそうである。ヴィスコンティ自身、オペラの演出も手がけたらしいが、後に数々の名舞台を演出したフランコ・ゼフィレッリは彼の弟子に当たり、この映画でも助手として参加している。

俳優陣では、何と言っても、伯爵夫人という身分でありながら敵軍の男に走り、最後は売春婦と同席させられる屈辱の末、愛憎半ばする復讐をなし遂げるヒロインのリヴィアを、『第三の男』のアリダ・ヴァリが好演している。

6月22、24日 ジョグ10キロ

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2017/06/21

『セトウツミ』

Setoutsumi2016年、製作委員会。大森立嗣監督。池松壮亮、菅田将暉他。公式サイトの紹介文。

高校二年生の内海想(池松壮亮)と瀬戸小吉(菅田将暉)は、放課後をいつも河原でダラダラと喋りながら一緒に過ごす。性格は真逆のような内海と瀬戸だが、くだらない言葉遊びで盛り上がったり、好きな女の子に送るメールの文面で真剣に悩んだり、ときにはちょっと深いことも語り合ったり……二人でいれば中身があるようでないような話も尽きない。そんな二人を影ながら見守っているのは同級生の樫村一期(中条あやみ)だ。瀬戸は樫村のことが好きだけど、樫村は内海が気になっていて、内海はそんな樫村につれない素振り。さらにヤンキーの先輩鳴山(成田瑛基)や謎のバルーンアーティスト(宇野祥平)たちが、二人の日常にちょっとした波風を立てていく。まったりと流れる時間の中で移り行く季節。瀬戸と内海の無駄話は止まらない・・・。(引用終わり)

原作は同名のコミックで、何かの符号みたいなタイトルは、瀬戸君と内海君の名前を繋げたものだ。ちなみに元サッカー部の瀬戸君のチームメイトは大橋君といい、また、樫村一期さんの妹は一会さんという。登場人物の名前からしてひと捻り効いている。(笑)

第0話から第6話までとエピローグ、計8つのショートストーリーからなり、紹介文にあるように、基本的に男子高校生二人が川辺の小公園の石段に腰掛け、他愛もないことを喋っているだけの映画なのだが、その独特の間と絶妙の遣り取りについつい見入ってしまう。そんな不思議な魅力をもった作品だ。

変な連想かもしれないが、同じように絶妙な間合いの脱力系アニメ『紙兎ロペ』に通じるものがあると思う。ロペたちも同じく高校生という設定だし、「フシがある選手権」とか、実際アキラ先輩が言い出しそうな遊びだ。(笑)

WOWOWで解説していた小山薫堂という人も、「朝の3分ぐらいのドラマで毎日見ていきたい感じ。その集大成が映画になるとかね…」と言っていたが、もしかすると彼もロペのことが念頭にあったのかもしれない。

ちなみに、映画のロケ地は堺市内で、自分が小学校卒業まで住んでいた場所から近く、大変懐かしい思いを抱いた。大阪出身の菅田将暉、中条あやみは当然として、福岡出身の池松壮亮の大阪弁も意外にサマになっていた。

6月20日 ジョグ10キロ

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2017/06/18

屋敷神

「やしきがみ」と読む。前回の東海道街道走りのときに、民家の敷地に小さな祠が祭られているのを見て、何かの信仰と関係があるのだろうかと書いたが、やはり神様(おそらくは祖先神)を祭っているものと判明した。

古来不吉な方角とされる北西の角に置かれる場合が多く、確かに西向きに街道を走っていて、左側の家の角にだけあったと記憶している。陰陽道の影響で北東の場合もあるそうである。旧街道沿いにはやはり古い家が多いと見え、そうした古来の風習が今に残っているのであろう。

自分自身は生まれた時から団地育ちで、そうした風習にはトンと疎い人間だが、それにしても関西でこうした祠を民家の庭先で見かけたことがない(会社などで敷地の一角に稲荷を祭ってある例はよくあるが)。浄土真宗の地域では屋敷神はないそうで、それに該当するのかもしれない。

6月16日 ジョグ10キロ
6月18日 LSD40キロ

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2017/06/15

『パトリオット・デイ』

Ts3r00222016年、米。ピーター・バーグ監督。マーク・ウォールバーグ、ケヴィン・ベーコン他。公式サイトの紹介文。

2013年4月15日。殺人課の刑事トミー(マーク・ウォールバーグ)は朝からボストンマラソンの警備に駆り出されていた。オリンピックの次に歴史の古いこのマラソン大会は、毎年祝日である“愛国者の日”に開催され、117回目を迎えるこの日も50万人の観衆で賑わっていた。
次々と走者がゴールインする最中、トミーの背後で突如大爆発が起こる。歓声は悲鳴に変わり、逃げ惑う人々と折り重なって倒れる負傷者で現場はパニックとなった。到着したFBIのリック(ケヴィン・ベーコン)は現場に散乱した金属片を見ると「これはテロだ」と断言。テロだとFBIに管轄が移る。犯人逮捕に燃えるトミーは歯ぎしりをするが、病院を回って負傷者たちの話を丁寧に聞いてまわるのだった。
やがて監視カメラに映る不審な“黒い帽子の男”と“白い帽子の男”が容疑者として浮上し、事件はアメリカ全土を揺るがす緊迫の事態へと発展していくのだった……。(引用終わり)

劇場で映画を観るのは久しぶりだ。ボストンマラソンは2005年の第109回大会に参加し、また、事情が許せばこの2013年の大会にも参加していたかもしれなかった。それだけに、この事件はとても他人事とは思えず、大きな関心をもって事態の推移を見ていた。

当時感じたとおり、犯人逮捕に向けた警察、FBIの文字通り総力を挙げた捜査が、非常にリアルにかつ詳細に描かれている。巨大な倉庫か何かを借り切って設営された捜査本部の規模といい、その徹底ぶりは想像をはるかに超えていた。他方、犯人の抵抗ぶりも想像以上で、そのまま逃亡していたらNYのタイムズスクエアでも同様の事件を企てていたと知り、背筋が寒くなる思いだった。

もう1点、日本なら後ろ向きの話ばかりになるところを、事件を契機にかえってボストンの人々の団結心、故郷愛が強まり、前を向いて進んで行こうという機運が生じたことに改めて感銘を受けた。ただ、エンディングの「それは愛の力だ」とかいうナレーションはいかにも余計だ。それまでの様々なシーンを通じて、それはもう十分に語られているのだから。

6月14日 ジョグ10キロ

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2017/06/12

『スワロウテイル』

Swallowtail1996年、製作委員会。岩井俊二監督。三上博史、Chara、伊藤歩、江口洋介他。ウィキペディアの紹介文。

"円"が世界で一番強かった時代。一攫千金を求めて日本にやってきた外国人達は、街を"円都(イェン・タウン)"と呼び、日本人達は住み着いた違法労働者達を"円盗(イェン・タウン)"と呼んで卑しんだ。そんな円都に住む、円盗たちの物語である。
少女・アゲハ(伊藤歩)は、円都の娼婦であり唯一の肉親である母が死んでしまい、行き場がなくなってしまう。母の同僚の無責任な大人達にたらい回しにされる中、娼婦グリコ(Chara)の元に引き取られる。胸に蝶のタトゥーをつけ美しい歌を歌うグリコは、それまで名前がなかった彼女に"アゲハ"の名前を与える。グリコもまた、"円"を夢見て上海から日本にやってきた円盗だった。彼女の周りにいるのも、彼女と同じように円を求めて日本にやってきた円盗達だ。アゲハが彼らと共に過ごして数日経ったある日、アゲハを強姦しようとしたヤクザを誤って死なせてしまう。彼の体内には一万円札の磁気データが記録されたカセットテープが入っていた。
ひょんなことから一攫千金のチャンスを得た彼ら。データを元に作った偽札で儲け、グリコは歌手としての道を歩むが……。(引用終わり)

前に観た同じ監督の『リップヴァンウィンクルの花嫁』より20年も前に製作された作品だが、本作においてもやはり、先の全く読めないスリリングな展開、美術作品のような陰影深い映像、音楽を巧みに織り込んでいるところなど、どこをとっても独特の世界観に貫かれている。

近未来の架空都市「円都」を舞台に、偽札作りをめぐる裏社会の暗闘や、「円盗」たちの危うげなサクセスストーリーとその挫折、それらに巻き込まれる中での天涯孤独の少女アゲハの人間的成長を描いている。

そうした全体の筋書きもさることながら、個々のシーンのディテールがいちいち凄くて、大変なインパクトを与える(例えば、「阿片街」の凄絶な光景!)。自分としては珍しく、148分の長尺を一気に観終えてしまったが、機会があればもう一度観てみたいと思わせる作品である。

なお、タイトルの「スワロウテイル」はアゲハチョウの英語名 Swallowtail Butterfly から来ている。最初、アゲハの胸にグリコが悪戯で書いた芋虫が、蝶になって飛び立つさまを暗示しているのかもしれない。

6月10日 LSD20キロ
6月12日 ジョグ10キロ

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2017/06/09

キトラ古墳

明日香村のキトラ古墳の壁画が公開されているというので見に行ってみた。今回は第3回目で、先月14日から今月11日までの公開ということである。会期末近くの平日ということもあって、予約なしでも当日受付で入場できた。

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何年か前、飛鳥一円を走った際に立ち寄った時は大がかりな整地、建設工事の真っ最中だったが、ご覧のように立派な施設が出来ていた。丘陵地を生かして、地上地下どちらからでも入れる構造だ。

今回は青龍などが描かれた東壁の実物が公開されていたが、さすがに撮影はNGである。これは展示施設の実物大レプリカである。壁画そのものは驚くほど小さい。実物の青龍は肉眼ではかなり見づらかった。

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もともと古墳があった場所には、当時の円墳の姿が再現されている。これも、実物は意外なほどコンパクトであることに驚いた。

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駐車場には他府県ナンバーの車が多かった。ふと思いついてすぐ見に行ける場所に住んでいる有難さを改めて感じた。

6月8日 ジョグ10キロ

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2017/06/06

ダイトレデビュー

遅まきながら、ダイヤモンドトレールを初めて体験した。これまで何となく食わず嫌いというのか、S先生のようなバリバリのトレールランナーたちの天下というイメージがあって、お誘いは何回か受けていたもののずっとパスしていた。しかし、今回はラン友Tさんの「べっぴんさん2人が参加する」という巧妙な誘惑につい乗ってしまった。(笑)

コースは二上山麓の道の駅「ふたかみパーク」をスタートし、葛城山、金剛山を経て、行者杉峠の先で下山、南海天見駅に至る約35キロである。昨年は雨だったそうだが、今年は梅雨入り前の爽やかな晴天で、暑くも寒くもない絶好のコンディションに恵まれた。

写真は水越峠から前方に見える金剛山に向かう途中である…と思う(笑)。ふだん自宅周辺から眺めている山並みの上を縦走しているのかと思うと、ちょっと不思議で新鮮な感動があった。

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ただ、コースとしてはかなりハードで、特に階段状の下りが延々と続く箇所では膝に負担がかかり、俗に言う「膝が笑う」状態になってしまった。幸い、最後まで何とか走り切れたものの、翌日からはふくらはぎのひどい筋肉痛に悩まされている。2、3日経ってからでないのは、まだまだ若いというより、それだけきついコースだったということだろう。

6月3日 トレールラン約35キロ
6月6日 ジョグ10キロ

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2017/06/03

『眺めのいい部屋』

Aroomwithaview_21986年、英。ジェームズ・アイヴォリー監督。アマゾンの紹介文。

20世紀初頭、イギリス。良家の令嬢ルーシーは、旅先で訪れたフィレンツェで労働者階級の青年と出会う。情熱的な彼にルーシーは強く惹かれるが……。封建的思想の残るイギリスを舞台に、大人の女性へと目覚めてゆく良家の令嬢の姿を描いた名作。ジェームズ・アイヴォリー監督による格調高い映像でアカデミー脚色賞、美術賞ほか数々の賞に輝いた。(引用終わり)

この監督の作品は『日の名残り』以来である。ここでも、貴族や階級といった制度がいまだに残るイギリス社会を背景に、そこで生きる人々の息遣いが感じられる人間ドラマが展開していく。

ストーリーそのものは極めて単純なのだが、主人公ルーシーの内面に踏み込んだ心象風景が、場面展開の際にクラシックな挿絵付きで表現されるのが面白かった。

しかし、何よりも映像の格調高い美しさが、この映画の生命だろう。特にフィレンツェの街の落ち着いた佇まいが、映画の最初と最後で強い印象を残している。

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