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2017/04/22

東海道を走る その13(見付~舞坂)

「東海道を走る」第4回目は、見付から岡崎まで走った。江戸から京までの長い道中も、ようやく半分を過ぎ、また遠江から三河(現在の静岡県から愛知県)に入って、京がだいぶ近づいてきたことを実感する。

快晴に恵まれた4月19日午前8時半、JR磐田駅前をスタート。西北西に進んで県道に合流する手前に、くろん坊様がある。物盗りに殺されたインド人僧侶を祀っているそうだ。

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少し先に江戸から63里の一里塚跡がある。昭和になって復元されたもののようだ。これ以降、かなり先までの一里塚は既に失われ、案内標識がその位置を示すだけになっている。

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県道から分かれて暫く西進すると、天竜川の堤防が見えてきた。広重の「見附」はこの辺りの渡し舟の風景を描いている。

Mitsuke

現在は旧国道1号と浜松バイパスの鉄橋が天竜川を越えている。

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浜松バイパス新天竜川橋を渡り、再び旧道に戻る。この辺りを中野町といい、江戸と京の中間点に当たるのがその名の由来である。『東海道中膝栗毛』にも、「此処は江戸へも六十里、京都へも六十里にて、ふりわけの所なれば中の町といへるよし」とある。

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県道をひたすら直進すると、やがてゆるやかな右カーブとなり、浜松駅前アクトシティの巨大なビルが見えてきた。浜松東警察署の先、馬込橋を渡ると浜松宿に入る。広重の「濱松」は街道で焚き火に当たる人々の姿を描く。右遠方に浜松城が見えるが、描かれた場所は不明である。

Hamamatsu

現在ではかなり近づかないと城を望むことは出来ない。一旦街道から外れて浜松市役所付近から城を望んだところ。

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街道に戻り、連尺交差点から南進すると、東海道線、新幹線の高架を潜るが、その手前に「堀留ポッポ道」という小さな公園があった。明らかに廃線跡と知れる(後で調べると、旧国鉄浜松工場への引込み線跡と判明した)。東海道とは無関係だが、当然現地踏査を行なう。(笑)

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同工場に保存されていた「ケ91」という可愛らしい軽便タンク機関車が静態保存されている。

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新幹線高架を潜ってしばらくすると、東若林交差点で右折、西進することになるが、その地点の街道の両側に「二ツ御堂」が対面して建っている。藤原秀衡とその愛妾の悲しい伝説の舞台なのだそうだが、12世紀の話というから、街道の歴史の深さが窺える。

ここから実に10キロ弱、単調な県道をひたすら西進するのみとなり、少し辛い行程となったが、ちょうど昼時になったので途中で昼食休憩を取ることにした。普段は昼食を食べないが、街道走りではスタミナと塩分の補給が欠かせない。街道から少し南に入ったところにある、その名も「昔のうなぎ屋」でうな丼を頂いた。

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よく脂の乗ったうなぎが絶妙な具合に焼き上げられていて、まさに絶品である。お値段は2100円と決して安くないが、その値打ちは十分にある。さすがはうなぎの本場だけあるのだろうとご主人に尋ねてみたら、何と浜名湖産ではなく、愛知県産その他を吟味して問屋が仕入れているとのこと。浜名湖のうなぎは、実はそれほど美味くないのだそうだ。ふーん。

再び街道に戻り、県道をひたすら西進すると、JR舞阪駅付近で見事な松並木が現れた。

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左側の植え込みの中には、江戸から京までの広重の絵をレリーフにした55個のモニュメントが設置されている。なかなか粋な趣向である。宿場の名前を順々に思い出しながら走ってみたが、今回の目的地、岡崎までは何とか覚えていた。

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この先、新町交差点で国道1号を横断し、しばらくすると街道の両側に石垣がある。舞坂宿の江戸方口にあった見付石垣の跡である。

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宿場に入ると、脇本陣茗荷屋の建物(天保9年)が現存し、内部が公開されている。中庭の向こうにも座敷が続いていて、かなり奥行があるようだ。

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その先で浜名湖の水面が見えて来た。往時はここから次の新居(あらい)宿まで舟で渡っていた。さらに昔は新居まで地続きで、浜名湖は海と繋がっていなかったのが、明応7年(1498)の地震で分断されたことから、「今切(いまきれ)の渡し」と呼ばれていた。その乗り場である「雁木(がんげ)」の跡が残っている。

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広重の「舞坂」はこの今切の渡しを描いている。舞坂側にあったという波除杭が手前にあるので、舞坂から新居方向を望んだ風景と思われるが、なぜか白い富士山が奥に描かれている。地理的な正確さより、構図の面白さが優先されたのだろう。絵の副題は「今切真景」なのだが。(笑)

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現在は新居まで国道1号が通じているので、走れないことはないのだが、往時の旅人が舟で行ったのであればと、自分もJR弁天島から1駅、新居町まで電車でワープすることにした。約3キロの足休めである。

4月19日 LSD42キロ
4月20日 LSD42キロ
4月22日 ジョグ10キロ

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