『エデンの東』
第一次世界大戦下のカリフォルニア州サーリナス。 24歳のキャルは農場を営む父アダムが、兄のアーロンばかりを可愛がっていると感じ、反抗的な問題児扱いされていた。落ちこぼれで愛に飢えたキャルを、(アーロンの)恋人のアブラは何かと気にかけていた。 ある日、キャルは死んだと聞かされていた母ケートが実は生きていて、モントレーで酒場を経営していることを知る。アダムが野菜の輸送中の事故で無一文になった時、キャルは父親を助けようと、ケートに資金を借りに行くが・・・。孤独を抱えたナイーブな青年の青春と家族との確執を描き、ジェームズ・ディーンを一躍伝説のスターにした名作。(引用終わり)
ジェームズ・ディーンの代表作で、有名なテーマ音楽をバックに展開される青春ラブロマンス。…という先入観はまたしても見事に覆された。親子や兄弟の間の愛憎半ばする複雑な人間関係を描いた心理劇であるし、そもそもこの映画の主人公はキャルではなく、映画冒頭で流れる配役のトップにあるように、アーロンとキャル両方の良き理解者となるアブラなのである。ラスト近くで彼女が病床のアダムに語りかける場面は、この映画のクライマックスであり、大変に感動的だ。
旧約聖書のカインとアベルの物語が下敷きとなっている(父親はまさにアダム)ことから、このアブラという人物は、ケートの身代わりのイブなのか、あるいは他の誰かの象徴なのかとも考えられるが、聖書をまともに読んだことがない私にはよく分からない。死ぬまでには聖書のことも一応は勉強しておかなければと、改めて思った。
2月28日 ジョグ10キロ
月間走行 180キロ
3月 1日 ジョグ10キロ
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