『アラビアのロレンス』
1962年、英。ピーター・オトゥール主演。アマゾンの紹介文。
1914年、第一次世界大戦が勃発し、アラビアはドイツと結んだトルコ帝国の圧政下にあった。英国は、ドイツ連合軍の勢力を分散させるため、稀代の天才戦略家ロレンスをアラビアに派遣する。アラビア王族のファイサル王子の軍事顧問となったロレンスは、ハリト族のリーダー・アリや、黄金を探し求めるアウダらとともに、独自のゲリラ戦法を駆使して反乱軍を指揮し、アラブ国民から砂漠の英雄とうたわれるようになる。だが、次第に自分が軍上層部に利用されていることを知り、アラブ民族もまた、部族間の対立からロレンスを裏切っていく・・・。(引用終わり)
これまた言わずと知れた不朽の名作。監督は『戦場にかける橋』のデヴィッド・リーンである。母国イギリスでも毀誉褒貶相半ばするというロレンスの半生を、227分という長尺でスケール豊かに描き切った力作だ。
とにかく、実写映像の有無を言わせぬ迫力に圧倒される。映画というのは映像表現なのだという当たり前のことを、改めて思い知らされる。壮大な戦闘シーンもさることながら、地平線の彼方の蜃気楼の中から豆粒のような人影が現れ、こちらに近づくまでを長回しで撮った映像は、砂漠とはどういう場所かを雄弁に物語っている。望むらくは、映画館の大スクリーンで観たかったところである。
ロレンス役は当初、マーロン・ブランドが候補に挙がっていたが、二転三転の後、舞台俳優のピーター・オトゥールに白羽の矢が立ったそうだ。当時まだ無名に近い存在だったと思うが、アラビア世界の中に飛び込み、次第に同化していきながら、ついには、降参の姿勢を示すトルコ軍の兵士を構わず虐殺するに至るまでを、文字通り身体を張って見事に演じ切っている。
1月31日 ジョグ10キロ
月間走行 200キロ
2月 2日 ジョグ10キロ
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