『破門 ふたりのヤクビョーガミ』
2017年、製作委員会。松竹配給。佐々木蔵之介、横山裕、北川景子他。公式サイトの紹介文。
主人公は、イケイケやくざの桑原とヘタレで貧乏な建設コンサルタントの二宮。映画製作出資金を持ち逃げされた二人は、失踪した映画プロデューサー、小清水を追って関西、マカオを奔走。何とか居場所を突き止めるも寸前で逃げられてしまう。キレた桑原によるハチャメチャな追走劇はまさかの大トラブルへ発展! 追っている筈が何者かに追われるハメに! 進退窮まった二人は生き残りをかけた大勝負に出るが…。(引用終わり)
前に観たドラマ版とつい比較してしまうが、足して二で割るとちょうど良いという感じか。全体的なストーリー展開やテンポ感、ヤマ場の作り方などは、さすがに2時間の枠がある映画の方がまとまりが良い。
一方で、主役二人のキャストは、ドラマ版の方に軍配が上がる。ホンモノの極道にしか見えない北村一輝に比べると、佐々木蔵之介はやはりどこから見てもカタギの人間である。二宮役の横山もいかにも真面目で、肝心の「ヘタレ」具合は濱田岳に及ばない。
逆に、脇役陣は映画の方が数段素晴らしい。特に、小清水役の橋爪功の「食えないジジイ」ぶりは、ほとんど原作から抜け出してきたかのようである。ドラマでこの役を演じていた木下ほうかは、映画では桑原らと対立する滝沢組の初見を演じているが、ドスの利いた大阪弁が板についていて、明らかにこちらがハマリ役だ。
お目当ての北川景子は、期待どおり気の強い大阪のお姐ちゃんを好演している。神戸弁と大阪弁の違いにまで気を配ったという、彼女らしいひたむきさが報われている。原作やドラマでは「太腿を露わに昼寝している」というシーンがあって、ちょっとドキドキしていたが、映画ではカットされていたのでホッとした。(笑)
2月6、8日 ジョグ10キロ
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント