耶馬溪鉄道廃線ラン(後半)
耶馬トピアでの昼食休憩を終えて再び廃線跡に戻る途中、羅漢寺橋が見えた。先の耶馬溪橋に比べ、アーチが長くてゆったりしている。
国道212号に戻り、先ほど一旦折り返した地点から廃線ランを再開。その付近の羅漢寺駅、その先で国道から分岐してしばらく行った冠石野(かぶしの)駅ともに、痕跡はほぼ何もない。やがて左手の山国川対岸に巨大な岩山が見えて来た。
案内板によれば、「約200年前に一夜轟然と大音響を発して巌腹崩落して今日の景をなした」といい、道行く人々が自然と立ち止まって眺めるので、「立留りの景」というそうだ。
間もなく耶馬渓平田駅。ここはプラットフォームがそのまま残り、トイレも設置されていた。
この近くに馬溪橋があるので、少しコースから外れて見に行く。先の2つと合わせて、耶馬三名橋というそうだ。
再び廃線跡に戻り、しばらく単調な行程が続くが、途中紅葉がきれいな場所があった。
その先の対岸の山頂に巨岩が聳え立っている。酔仙巌というそうだ。写真では分かりにくいが、今にも転がり落ちて来そうに見えた。
津民(つたみ)駅の先で第二山国川橋梁を渡る。ここを1両のディーゼルカーがのんびりと渡っていた当時の様子が想像できる風景だ。
やがて、耶鉄柿坂駅の手前、市役所支所の裏辺りに、また紅葉が大変見事な場所があった。折角だからやや大きめのサイズでアップロード。(笑)
この先の第三橋梁は既に失われているが、対岸に渡った地点にご覧のようなモニュメントが置かれていた。昭和4年に1067ミリに改軌されるまでの762ミリゲージの線路をかたどってある。
この先でトンネルが5つ連続するが、第二トンネル内に湧き水があった。飲んでみたらとてもまろやかな味で、自販機もない区間なので非常に助かった。
次の下郷駅に到着。ここもホーム、駅舎が保存され、トイレもあった。ベンチでしばし休憩する。
間もなく第四橋梁を渡る。橋の上から橋の写真は撮れない道理で、身体を乗り出して撮るのが精一杯だった。
次の江渕駅を過ぎると、切通しになっている箇所があった。トンネルで抜くほどの高さではないためだろう。
一ツ戸の景。独特な山容が目を惹く。逆光で見づらかったが、紅葉と緑の対比が美しい。
中摩(なかま)駅を過ぎ、田畑の中の真直ぐな軌道跡をひたすら進むと、次の白地(しらじ)駅に到着。いかなる経緯によるものか、プラットフォーム上に住宅が建ち、人が住んでいる。
次の宇曽(うそ)駅は全く痕跡がないが、ふと「真坂→宇曽」というキップがあったら面白いだろうなと思った。その先の左手にまた湧き水があり、続いて落差5、6メートルはあろうかという滝がひっそりと流れ落ちていた。
ようやく終点守実温泉駅に近づいてきた。現在はコアやまくになる公共施設が建っていて、当時の面影は全く失われている。写真中央は展望タワーだそうだが、最初はゴミ焼却場か消防署かと思った。(笑)
コアやまくにで先に着いていた家内と合流する。その先の守実温泉駅があった辺りは現在、商工会館やバス停として利用されている。これで廃線ランは無事終了。途中まで貸切り状態の路線バスで中津駅前まで引き返した。
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コメント
橋にトンネル、そして周りの風景もとても風情がありますね。
紅葉もきれいで素晴らしい!
投稿: くー | 2016/12/08 23:10
くーさん
これまで走った廃線跡の中では
最も変化に富むコースでした。
さて、次はどこに行こうかな
投稿: まこてぃん | 2016/12/09 12:49