『パパが遺した物語』
2015年米伊。ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライド他。アマゾンの紹介文。
過去のトラウマから、愛を見失ってしまったケイティ。自暴自棄な日々を過ごし、人と深い関係を築くことを避けてきた彼女は、ある日、作家だったケイティの父ジェイク・デイヴィスの大ファンだという青年キャメロンと出会い、恋に落ちる。
ケイティは過去と向き合い、新しい人生に踏み出そうとするが・・・。次第に明かされていく過去の事件と、あまりに純粋な父と娘の愛の物語。そしてケイティに遺された、父の最後の小説とは―。(引用終わり)
邦題タイトルやジャケット写真から、ほのぼのとした内容を想像していたが、全く違っていた。幼くして交通事故で母を、次いで心因性の発作によって父を失った主人公は、大学で心理学を学びながらも、行きずりの男と関係を持つなど、自分を見失いかけていた。
しかし、同じように悲惨な境遇にある女の子の心を開くことに成功し、また父の遺作 “Fathers & Daughters” (映画の原題もこれ)のファンだというキャメロンとの出会いを通じて、過去の自分と向き合い、生きる意味を見出すというところで終わっている。
「パパ」との関係は既に幼少時に終わっているけれども、その記憶が時々ケイティの意識の中にフラッシュバックのように現れ、父と娘の絆が地下水脈のように流れていることを窺わせる。映画の中では父の遺作の中身についてはほとんど明かされないが、“Fathers & Daughters” と、あえて複数形にしてあるのは、そうした絆の普遍性を示唆しているのだろうか。
10月29、31日 ジョグ10キロ
月間走行距離 255キロ
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