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2016/09/15

『ジュリエットからの手紙』

Juliet2010年米。原題は Letters to Juliet 「ジュリエットへの手紙」と逆になっているが、理由はよく分からない。アマンダ・セイフライド、ヴァネッサ・レッドグレーヴ他。 allcinema の紹介文。

『ロミオとジュリエット』の舞台としてして知られるイタリア、ヴェローナ。有名な観光スポットであるジュリエットの生家には、世界中からジュリエット宛に恋の悩みを綴った手紙が届くようになり、いつしかジュリエットになりきった“ジュリエットの秘書”と呼ばれる有志の人々によって心のこもった返信が届けられるようになった。
ニューヨークで雑誌の調査員として働くソフィは、婚約者のヴィクターとイタリアのヴェローナに婚前旅行でやって来る。ところが、レストランの開店を予定しているヴィクターはソフィそっちのけで食材探しに夢中。仕方なく、一人で“ジュリエットの家”を訪れたソフィ。偶然にも、壁の中にあった一通の“ジュリエット・レター”を見つける。それは、50年前にイタリアを訪れ、そこで出会った青年ロレンツォと恋に落ちた英国人女性クレアが書いたものだった。その手紙にソフィが返事を書いたところ、それを受け取ったクレアが孫のチャーリーを伴ってはるばるイタリアまでやって来た。ソフィはクレアの話を聞くと、ロレンツォを捜し出そうと提案、こうして3人で50年前の初恋の相手を捜す旅が始まるのだが…。(引用終わり)

予告編を見て面白そうだったので観てみたが、なかなかの拾い物だった。主人公ソフィがジャーナリスト志望の雑誌調査員というところがミソで、彼女は偶然発見して関心を抱いたクレアの物語に関わることになり、昔の恋人探しに奔走しながら、その模様をレポートに書き綴る。そればかりか、クレアへの返信に書いた言葉が、彼女自身の運命をも大きく変えることになる。

何と言っても、主演のアマンダ・セイフライドがとても可憐で、彼女の笑顔を見ているだけで幸せな気持ちになれる。その彼女をクレア役のヴァネッサ・レッドグレーヴが、まるで自分の孫娘のように温かく包み込む。クレアの孫チャーリーは何事にも懐疑的な現実主義者、ソフィの婚約者ヴィクターは料理のことしか考えない自分勝手な男であるが、二人ともどことなく憎めないキャラだ。

以下、ネタバレを含む蛇足を少々。

9月13日 ジョグ10キロ
9月15日 LSD20キロ

結局、既に未亡人となっていたクレアは、妻に先立たれていたロレンツォとめでたく再婚する運びとなるのだが、こういうパターンは現実にあるかもしれない。高齢化の進展により、配偶者に先立たれても、なお老い先が長い人は増えるだろう。そんなとき、もし昔の恋人が同じ境遇にあるなら、新たに一から再婚相手を探すよりもハードルが低いかもしれない。

ソフィはボランティアでそのキューピッド役を引き受けたわけだが、新たな婚活ビジネスとして成り立つ可能性があるのではないか。というか、SNSを活用すれば当事者同士のやりとりでコトが済むか。どちらにしても、自分にはたぶん縁のない話だが。(笑)

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