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2016/08/03

『テルマ&ルイーズ』

Thelmalouise1991年米。リドリー・スコット監督。アマゾンの紹介文。

ドライブ旅行へ出かけた平凡な主婦のテルマ(ジーナ・デイビス)とダイナーの中年ウェイトレス・ルイーズ(スーザン・サランドン)。だが、途中のバーでレイプされそうになったテルマを救うため、ルイーズは男を射殺してしまう! 二人の旅は一変して悪夢のような展開に──! 若い男を道連れにしたり、逃亡資金を工面する日々を過ごすが、警察の追跡は次第に激しくなる……!(引用終わり)

ラブロマンスやヒューマンドラマものが多い「ロード・ムービー」の形を取りながら、本作のストーリー展開は特異である。平凡な日常に飽きて、2日間だけ羽を伸ばそうと出かけた二人のドライブ旅行は、ひょんなことから命がけの逃避行に転じるのである。

状況はどんどん悪くなる一方。食料品店で強盗を働くわ、職質警官をパトカーのトランクに閉じ込めるわ、しつこく付きまとうタンクローリー車を爆破してしまうわ。無数のパトカーとヘリに追い詰められた二人の結末は悲劇的だが、どこか清々しささえ漂う。直前の二人の澄み切ったような表情がとてもいい。

それに対して、テルマの夫ダリル、ルイーズの恋人ジミー、テルマを誘惑しようとするハーラン、金を持ち逃げするゴロツキのJ.D.(ブラッド・ピット!)など、男どもは揃いも揃ってどうしようもないヤツばかり。唯一まともなのが、彼女たちを追う刑事ハル(ハーヴェイ・カイテル)だけというから皮肉が効いている。

ただ、これが女性解放の映画だとかいうのは、若干的を外しているような気がする。主人公が中年女性二人という意外さはあるものの、社会の下層に位置する主人公の冒険遍歴譚である「ピカレスク」の王道を行く作品なのではないか。

8月2日 ジョグ10キロ

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