« スキレットな日々 その2 | トップページ | 『ラストエンペラー』 »

2016/07/06

『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』

Strangelove1963年米。長いタイトルは原語どおりだが、人名の “Dr.Strangelove” まで直訳したため、倒錯性愛ものか何かと勘違いしてしまう。アマゾンの紹介文。

時は冷戦の真っ只中。アメリカの戦略空軍基地司令官リッパー将軍が突然、ソ連への水爆攻撃を命令する。ところがソ連が保有している核の自爆装置は水爆攻撃を受けると10ヶ月以内に全世界を破滅させてしまうと判明。両国首脳陣は最悪の事態を回避すべく必死の努力を続けるが、水爆はついに投下されてしまう…。(引用終わり)

時計じかけのオレンジ』『2001年宇宙の旅』と並んでSF3部作とされる。核戦争の恐怖をリアルに、そして馬鹿馬鹿しく描いたブラックコメディ。1962年のキューバ危機直後で、全くシャレになっていないと思うが、過度の恐怖は笑いに通じるものがあるのだろう。

なかでも、マンドレーク大佐、マフリー米大統領、ストレンジラブ博士の3役を演じたピーター・セラーズの演技が見ものである。言われなければ気づかないのではないかと思うほど、人相風体から表情、言葉遣い、声色まで違っているのだ。撮影中の事故がなければコング少佐も含め4役の予定だったというから驚く。

ドイツ出身の科学者が、大統領と間違えてつい「総統」と言ってしまうなど、チャップリンの『独裁者』にも通じる風刺に満ちているが、それとは比べるべくもないブラックな結末は、いかにもこの監督らしいと言えるかもしれない。

7月5日 ジョグ10キロ

|

« スキレットな日々 その2 | トップページ | 『ラストエンペラー』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95622/63857671

この記事へのトラックバック一覧です: 『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』:

« スキレットな日々 その2 | トップページ | 『ラストエンペラー』 »