『ニュー・シネマ・パラダイス』
1988年、伊仏。ジュゼッペ・トルナトーレ監督。175分完全オリジナル版を鑑賞。アマゾンの紹介文。
シチリア島の小さな村にある映画館・パラダイス座。親の目を盗んではここに通いつめる少年トトは、大の映画好き。やがて映写技師の老人アルフレードと心を通わせるようになり、ますます映画に魅せられていくトト。初恋、兵役を経て成長し、映画監督として活躍するようになった彼のもとにアルフレードの訃報が。映画に夢中だった少年時代を懐古しつつ、30年ぶりにトトはシチリアに帰ってきた・・・。(引用終わり)
死ぬまでに一度は観ておくべき映画シリーズ。エンニオ・モリコーネによる有名なテーマ音楽だけは知っていたが、さすがに名画の誉れ高い作品だけのことはあった。映画そのものがテーマのような映画というのか、登場人物たちの、そして監督自身の映画愛に満ちた作品であることは確かだ。
しかし、それ以上に、トトことサルヴァトーレの人生を軸に、人の絆、青春、恋愛、別離、死など、人生のさまざまな哀歓を冷静に描いた人間ドラマとして、大変よく出来た作品であると感じた。とりわけ、30年ぶりに故郷に戻ったトトが、かつての恋人と再会し、当時の出来事の真相を知るシーンには心が震えた。
ハリウッド映画のような過剰な演出はなく、どの出来事も一見淡々と描かれているけれども、ひとつひとつに深い意味合いが籠められていて、何度観ても新しい発見がある。そんな作品かもしれない。175分もあるので、多分もう観ないと思うが。(苦笑)
6月5、6日 ジョグ10キロ
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