『素晴らしき哉、人生!』
1946年米。フランク・キャプラ監督。ジェームズ・スチュアート他。アマゾンの解説文。
世界旅行という長年の夢をあきらめて、父の営む良心的な住宅ローン会社を継いだジョージ(ジェームズ・スチュワート)は、ある陰謀で会社が窮地に追い込まれ、絶望の末に自殺しようとする。そこに現れた2級天使のクラレンスは、「ジョージがこの世にいなかったら」という架空の世界に連れていく。自分には存在価値がないと思いつめていたジョージだったが、クラレンスの計らいを通じて、命の尊さ、家族の大切さ、そして自分がいかに人々に幸福を与えてきたかを知る……。アメリカで映画を学ぶ学生にとって本作は永遠のバイブルであり、クリスマスになると毎年のようにテレビ放送されている。観ずに死ねない、観たら死ねない人生の応援歌!(引用終わり)
死ぬまでに一度は観るべき映画シリーズ。紹介文の最後のコピーが秀逸だ。まさにそのとおりの名作だと思う。主人公の善意、優しさが最後に報われる心温まるエンディングに、つらくても生きていこうという勇気を与えられる。これが第2次世界大戦終結の翌年に制作されたというのも大変意義深い。
ところで、「2級天使」とはまだ翼をもらえていない天使のことで、クラレンスは「天使」というイメージには程遠い中年男だが、200年間も2級天使に甘んじている。映画の冒頭で先輩天使(?)から、地上で今まさに自殺しようとしている男を思い止まらせることが出来たら翼を与えようと言われる。
「自分なんて生まれなければ良かった」と思い詰めていたジョージは、「もし自分がこの世にいなかったら」という架空の、そしてかなり悲惨な世界を見せられることで、自らの存在意義を再認識する。これは一種のパラレルワールドと言えるかもしれない。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でも登場したこの手法が、こんな昔の映画に使われていたとは驚きだ。
6月29日 LSD20キロ
月間走行 200キロ
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