蛇松線廃線探訪
沼津に予定より早く着いたので、一旦ホテルにチェックインしてシャワーを浴びてから、蛇松線(じゃまつせん)廃線跡の探訪に徒歩で出かけた。箱根を越えて走ってきた後で、明日の行程もあるので、廃線「走り」とはいかなかったが、そもそも緑道として整備された道を走るのはあまり適当でないだろう。
さて、沼津-沼津港間の約3キロを結んでいた東海道本線貨物支線、通称沼津港線または蛇松線は、東海道本線の建設資材を沼津港に陸揚げして輸送するため、明治20年に開業した。その後は海産物、漁船燃料や木材などを運んでいたが、例によってトラックへの代替により輸送量が減少、昭和49年に廃止となった。
沼津駅近くの沼津通運倉庫の構内にゆるやかなカーブを描く通路が残っており、位置から考えて明らかに廃線跡と分かる。
まもなく廃線跡は蛇松緑道という名の遊歩道となり、近所の人が犬を連れて散歩する姿が見受けられた。ところどころ、ベンチや水道が設置されている。
こうした緑道が延々と続くので、適当なところで引き返そうかと思いながら沼津港に近づいていくと、何と線路がそのまま残されている場所があった。
沼津港の様子。折角港まで来たので、近くの「浜焼きしんちゃん」という店で夕食をとる。
ホテルまで歩いて帰る途中、夕暮れの空に富士山がシルエットとなって浮かび上がっていた。思わず手を合わせたくなるような神々しさだった。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント