『告白』
2010年、製作委員会。東宝配給。松たか子他。KINENOTE の紹介文。
とある中学校。終業式後のホームルームで、1年B組の担任・森口悠子(松たか子)は、37人の生徒を前に語り出す。私の娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです……。一瞬、静寂に包まれる教室。事件に関わった関係者たちの告白によって真相が明らかになっていく中、森口は、罪を犯して反省しない犯人に対し想像を絶する方法で罰を与える……。(引用終わり)
湊かなえの原作ともども大ヒットした作品で、例によって大勢が読み、観るものは避けてきたが、もう借りる人も少なくなったDVDがズラリと並んで「おいでおいで」していたようなので(笑)ふと手に取ってみた。
よくある「犯人探し」ものではなく、冒頭30分までに犯人2人が明かされるが、このミステリーはそこから始まるのだ。娘の死については「刑事コロンボ」のような倒叙ものと言えるけれど、主人公の復讐劇がそれと絡みながら同時進行するところが巧みである。
テンポのよい展開と巧みなカット割、実に緻密な構成で無駄なシーンがほとんどない。伏線も見事に回収されている。血糊べったりの残酷なシーンはあるものの、一級のミステリー作品に仕上がっている。
3月22、24日 ジョグ10キロ
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